福岡県の住みたい街(駅)ランキング2025年最新版
株式会社長谷工アーベストでは、以下の調査をもとに、福岡県の住みたい街(駅)ランキングを作成しました。
- 調査対象:福岡県の居住者
- 調査期間:2025年7月13日~7月20日
- 有効回答数:356件
- 調査方法:WEBアンケート
2025年版のランキングでは、交通と生活、両方の利便性を兼ね備える博多が1位を獲得し、8年連続でトップに立ちました。第2位には「姪浜」が選ばれ、静かな生活環境と充実した商業施設、主要駅へのアクセスがよい点などが評価されました。ほかにも、都市開発が進む天神・西鉄福岡と小倉が第3位にランクインしています。それぞれの街(駅)について、詳しく見ていきましょう。
第1位 博多(2024年1位)
福岡の2025年の住みたい街(駅)ランキング、第1位は不動の博多です!
新幹線や地下鉄などの鉄道はもちろん、空港や港といった公共交通機関の拠点として知られる博多。アクセスのよさは誰もが知るところですが、博多の魅力はそれだけではありません。
まず、博多駅周辺には駅直結の大型商業施設をはじめ、多くの商業施設や地下街にお店が立ち並びます。博多区役所は地下鉄の駅に近い立地のため、行政サービスも利用しやすい環境です。また、「お櫛田さん」の愛称で地元の人々から親しまれる「櫛田神社」をはじめ、「住吉神社」や「東長寺」など、歴史を身近に感じられる場所が多いことも特徴として挙げられます。
近年は、大規模再開発プロジェクトが進行していることから、利便性に加えて暮らしやすさの質もこれからさらに高まっていくことでしょう。
投票してくれた人の声
福岡の玄関口で、新幹線や空港へのアクセスがよく、旅行・出張・帰省に便利。(20代・2人家族)
博多は商業施設やお店がそろい、交通利便性も高いため、生活に困ることがない。(20代・単身)
県内で最も栄えている市街地で、都会的な利便性と住みやすさが両立している。また、今後も都市開発が推進される。(30代・3人家族)
第2位 姪浜(めいのはま)(2024年6位)
昨年は6位だった姪浜がグッと順位を上げ、今年は第2位に輝きました!
地下鉄とJRが乗り入れるアクセスのよさから、ベッドタウンとして人気が高まっている街が姪浜です。駅周辺にはショッピングセンターや複合商業施設などが立ち並び、買い物には困らないうえ、駅周辺には公園も多く、海までのアクセスもよいなど自然に囲まれた環境でもあるため、利便性と暮らしやすさを兼ね備えたエリアといえるでしょう。
また、姪浜のある福岡市西区には保育園や託児所も多く存在していたり、子育て支援を目的とした施設もあったりするため、「自然豊かな環境でのびのびと子育てがしたい」という方にとっても人気の高いエリアです。
さらに毎週日曜日には、姪浜漁港にて「朝市」も開催されており、海が近い姪浜ならではのイベントを楽しむことができます。
投票してくれた人の声
地下鉄とJRが接続する駅で、地理的にも利便性が高い。(60代・単身)
商業施設や生活に必要なものがそろっており、便利で暮らしやすい。(40代・2人家族)
博多に近く、程よく開発されていて便利だから。中心部からみると、まだ購入できそうな物件もあり、静かで生活環境もよいから。(40代・2人家族)
第3位 天神・西鉄福岡(2024年2位)、小倉(2024年3位)
昨年もトップ3入りを果たし、安定した人気を誇る天神・西鉄福岡、小倉がそろって3位にランクインしました!
「アジアの玄関口」と呼ばれる福岡市に位置する天神・西鉄福岡エリア。いわずと知れた日本でも指折りの繁華街としてご存じの方もいるのではないでしょうか。公共交通機関や複合商業施設が充実していることも魅力の1つではありますが、なかでも注目すべきは「天神ビッグバン」と呼ばれる大規模な再開発プロジェクトでしょう。
天神ビッグバンとは、天神・西鉄福岡エリアのビルの建て替えに合わせ、自然や文化芸術などが持つ魅力を発信し、多様な個性や豊かさを感じられるまちづくりを目指して、官民が一体となって行うプロジェクトを指します。近隣の博多でも「博多コネクティッド」と呼ばれる、ビジネス街としての都市機能を向上させるプロジェクトが進行していることから、その相乗効果により相互の地域のさらなる発展が期待できます。
天神・西鉄福岡
投票してくれた人の声
商業施設が充実しており、徒歩圏で何でもそろう。(30代・単身)
もともと、街の中心地で利便性が高いのに加え、天神ビッグバン等の開発もあり、注目されているから。(30代・2人家族)
福岡市の中心部で、魅力的なお店が多い。今後も開発で発展するから、資産価値も上がりそう。(50代・4人家族)
小倉(こくら)
福岡市に次いで第2の人口を誇る政令指定都市・北九州市の中心地である小倉は、江戸時代より小倉藩の城下町として栄えた歴史を誇ります。京都を手本に作られたとされる街並みは碁盤の目状になっており、今日でも京都や大阪の地名が残るなど、歴史の匂いを感じさせる風情あふれる雰囲気が特徴です。
JRや新幹線の発着駅でもある小倉駅ですが、福岡県内の2つの空港へはどちらも電車やバスで1時間程度でアクセスできます。また、北九州モノレールの始発駅にもなっていて、小倉市街地の住宅街を通るため、通勤・通学にも利用されていたり、駅前には大型商業施設や商店街が立ち並んでいるので、生活の利便性も非常に高い街といえるでしょう。
投票してくれた人の声
年々開発が進み、利便性が高まっている。(50代・3人家族)
福岡県の第2の街で、程よい利便性と生活のしやすさのバランスがよい。(30代・4人家族)
第5位 大橋(2024年6位)
昨年は6位だった大橋が、今年は見事トップ5入りを果たしました!
大橋駅は福岡市の「南の副都心」とも呼ばれ、博多・天神エリアのベッドタウン的なエリアです。天神・西鉄福岡へ電車で乗り換えなしでアクセスできる点に加え、特急・急行電車も停車する駅のため、発着本数を気にすることなく電車での移動が可能です。
また、駅直結の複合商業施設のほか、2025年には環境保全を意識した複合商業施設がオープンするなど、常に変化し続けています。さらに、教育機関が多く点在する文教地区としても知られ、閑静な住宅街とにぎやかな学生街の両方の側面を併せ持った街並みが特徴的です。
投票してくれた人の声
特急・急行の停車駅でアクセスがよく、適度に都会のため生活利便性がよい。(40代・3人家族)
電車やバスの移動も便利で、適度に都会だから。最近新しい複合施設も出来て、街に変化がある。(60代・3人家族)
第6位 西新(2024年5位)、西鉄久留米(2024年6位)、薬院
昨年からランキング入りする西新、西鉄久留米に加え、2025年は薬院が6位にランクインしました!
西新
西新エリアのなかでも特に「西新校区」と呼ばれる地域は、地下鉄で博多や福岡空港まで一本で行くことができる西新駅を中心に構成されており、高校や大学、図書館、博物館など多くの教育施設が集積する文教地区として整備され、高い人気を誇っています。
また、5つの商店街(西新オレンジ通り商店街・西新中央商店街・西新中西商店街・高取商店街・藤崎通り商店街)が通りに沿って点在していることも特徴で、商業地域としての発展も遂げてきました。
さらに、以上のような特徴から特に防犯に力を入れており、校区内の防犯パトロールや、商店街への防犯カメラの設置などを通して安心・安全なまちづくりを積極的に行っているため、多くの方にとって暮らしやすい街といえるでしょう。
投票してくれた人の声
天神や博多駅への交通の便がよく、空港にも行きやすい。街自体も治安もよく、静か。マンションの値段も高くなっていて、人気があると思う。(50代・3人家族)
文教地区で、教育環境もよい。徒歩圏にいろいろそろっているので便利。(40代・3人家族)
西鉄久留米(にしてつくるめ)
福岡県南西部の久留米市に位置する西鉄久留米エリアは、福岡南部の中核市として知られています。私鉄の特急が停車する駅でもあり、西鉄福岡エリアへも特急電車で30分程とアクセスも良好です。2024年には55年間親しまれてきた駅ビルがリニューアルしたことも、街としての魅力アップにつながる要素の1つといえるでしょう。
ほかにも、市役所や総合病院など、生活のなかで必要な施設も徒歩でアクセスできるほか、駅から少し離れた筑後川方面には久留米市中央公園やリバーサイドパークといった自然を楽しめるレジャー施設もあり、生活に便利なコンパクトタウンといえます。
投票してくれた人の声
天神や博多に近く、特急も停まるので、交通の便がとにかくよい。(30代・2人家族)
駅ビルのリニューアルなど、少しずつ充実してきて、住みやすいと思う。(40代・4人家族)
薬院
福岡市の中心地、天神の南に位置する薬院エリアは、交通の便のよさとおしゃれでありながらも落ち着いた雰囲気を両立させており、単身者からファミリー層まで幅広い層から高い人気を誇る街です。
薬院駅から電車を使えば、西鉄福岡(天神)駅まで1駅約3分で到着します。徒歩でも約15分の距離で、日常的な買い物や通勤・通学に非常に便利です。さらに、2023年には地下鉄が博多駅まで延伸したことで、これまでバスでの移動や乗り換えが必要だった博多駅へも約10分程度と直通でのアクセスが可能になりました。
そんな薬院の街並みを見てみると、若者に人気なおしゃれなカフェが多いほか、老舗の飲食店などもあり、老若男女誰でも楽しめるような個性的な風景が広がります。
投票してくれた人の声
天神や博多へのアクセスがよいが、騒がしくなく、落ち着いた雰囲気がよい。(40代・2人家族)
おしゃれなお店が多くて、すてき。閑静なので、子どもがいる家庭にとっては住みやすい場所だと思う。(40代・3家族)
第9位 香椎(2024年9位)、高宮、千早
今年ランキングトップ10入りをしたのは香椎、高宮、千早の3つの街(駅)です!
香椎(かしい)
福岡市東区に位置する香椎(かしい)エリア。この街を象徴するものとして、1800年の歴史を誇る神社「香椎宮」が挙げられます。地元住民にとっては昔から初詣や地元の行事など訪れる機会も多く、長年にわたって愛されている神社です。
一方で、福岡市の副都心として大規模な再開発が進んでいるエリアでもあります。近年では500億円以上の資金を投じて行われた「香椎駅周辺土地区画整理事業」が完成し、在来線と私鉄の香椎駅前広場や3つの公園、5つの幹線道路の整備などが行われました。そして、今後も予定・協議されている再開発事業が数多くあるので街全体がさらに発展していくことでしょう。
古きを重んじながら新たな進化を遂げていく香椎は今後も目が離せない街となりそうです。
投票してくれた人の声
発展している街だし、住環境がよくて、地価がまだ手頃だから。(30代・2人家族)
街に活気があり、商業施設が近くにあるから住みやすいと思う。(30代・単身)
高宮
高宮エリアは、西鉄福岡(天神)駅まで3駅約6分の好アクセスに加え、さきほどご紹介した教育機関が充実した大橋駅エリアとはわずか1駅約2分と、通勤・通学・ショッピングに便利なエリアです。
駅周辺の「高宮通り」沿いには「高宮商店街」があり、一般的な商店街とは違い、個性豊かなショップが広範囲に点在しています。周辺には「旧高宮貝島家住宅 高宮南緑地」と呼ばれる、福岡市登録文化財に登録された歴史ある庭園もあります。
2026年には高宮駅のリニューアルも予定されており、近隣への交通アクセスのよさを享受しつつも、落ち着いた街並みと豊かな自然のなかで暮らすことができるエリアといえます。
投票してくれた人の声
交通の便がよく、福岡都心に近いのに下町感もあって住みやすい。(40代・3人家族)
天神や主要な街に行きやすくて便利。街並みも落ち着いていて、自然もあり程よい。(50代・3人家族)
千早
もともと旧国鉄の操車場があった千早駅周辺は、「香椎副都心土地区画整理事業」の中心地として大規模な再開発事業が行われているエリアです。
博多駅へのアクセスも電車で約10分程度と交通利便性に優れ、駅周辺には複合大型商業施設や家電量販店が立地することからも、日々の生活に困ることはなさそうです。
駅近隣には公共複合施設の「なみきスクエア」があり、各種証明サービス窓口や図書館などが集積しているため、公共サービスが手軽に利用できます。保育園・小学校・中学校なども点在しているため、子育て世帯にもうれしいエリアといえるでしょう。
投票してくれた人の声
福岡の副都心化が進んでいて、新興住宅地と旧来の住宅地が混在しており、いろいろな年齢層が住んでいる。(60代・2人家族)
千早駅を中心に新しく開発された街並みで美しい。銀行、病院、スーパーがそろって、マンションが多く立ち並んでいて、生活がしやすそう。(40代・3人家族)
2025年版のランキングから福岡の住みたい街(駅)を見つけよう!
福岡県は、街(駅)ごとに異なる魅力的な雰囲気を持っています。既に商業施設が充実し、交通利便性も高い街(駅)だけではなく、今後の土地開発でより暮らしやすくなる注目のエリアも多くあります。今年の住みたい街ランキングを参考に、福岡県での新生活の場所をぜひ検討してみてください!
出典:「住みたい街(駅)ランキング2025」(福岡県),株式会社長谷工アーベスト
https://www.haseko-urbest.com/assets/20250916_ranking_fukuoka.pdf