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Question

大規模マンションのメリットとは?設備やサービス面などの特徴を解説

マンションの購入を検討しています。友人から大規模マンションはいろんな設備やサービスが行き届いていると聞いたので、大規模マンションに魅力を感じています。具体的に大規模マンションの特徴やメリット、注意点を教えてください。

Answer

大規模マンションは間取りが豊富で選択肢も幅広いのが特徴です。タワーマンションであれば見晴らしがよく、多棟型であれば緑豊かな環境に住むことができます。大規模マンションは住戸数が多いため、人間関係が希薄になりがちな面もあります。自分のライフスタイルや希望する環境に合ったマンションを選ぶようにしましょう。

情報提供:マンション管理士 山本直彌

目次

大規模マンションとは?

日本のマンションは、大規模、中規模、小規模の3種類に分類することができます。マンションの規模は戸数によって区分されており、一般的に100以上の戸数があるマンションが大規模マンションと呼ばれます。

ちなみに、50戸~100戸程度までが中規模マンション、そして50戸程度までが小規模マンションです。今回は大規模マンションにはどのような特徴があるのか、設備やサービス面等についてご紹介します。

大規模マンションには、タワー型と多棟型の2タイプがあります。タワー型は20階以上の高層マンションで、タワーマンションとも呼ばれています。一方、多棟型とは、広い敷地に複数の棟が建つスタイルのマンションを意味します。どちらのタイプも間取りは1LDK~4LDKと幅広く用意されています。

タワー型と多棟型それぞれについて、タイプによってどのような特徴があるのか見ていきましょう。

大規模マンションの高層部と空
※イメージ写真
タワー型と多棟型の特徴

大規模マンションの2タイプ、タワー型と多棟型、それぞれの特徴は以下の通りです。

多世代が暮らすタワー型
タワー型マンションの多くは、都心部、駅前、再開発エリアなどに建設されています。
20階以上のフロアがあり、シングル・ディンクス・ファミリー・シニアなど多様な世代が暮らしているのが特徴です。ちなみにディンクスとは、子どもがいない共働きの夫婦世帯のことを指します。

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タワー型マンションには一般的に、ホテルのようなフロントサービスがあり、昼の間はコンシェルジュが常駐していることが多いです。また、タワー型マンションには共用のゲストルームを併設していることが多く、ゲストが来たときに宿泊できるようになっています。

さらに、フィットネスジムやパーティールームなどの共用施設を備えている場合もあります。共用施設は高層階にあることが多いため、たとえ低階層の住まいを購入しても、共用施設を利用することで、タワー型の大きな特徴である「絶景」を楽しむことが可能です。

新居内の4人家族
※イメージ写真

ファミリー世代に人気の多棟型
多棟型のマンションは、駅から少し離れたエリアや郊外に多く建設されています。また、駅周辺の複合再開発の一環で建設されるものもあります。敷地面積が広く、敷地内には住人専用の緑豊かな公園や遊歩道などがゆとりをもって整備されているため、ファミリー層に人気があります。

共用設備には、ファミリー層のためのキッズルームや保育所のほか、シアタールーム、ミニショップなどを併設する多棟型マンションが多く見受けられます。

大規模マンションのメリット

タワー型マンション、多棟型マンションを含む大規模マンションに住むと、どんなメリットがあるのでしょうか?詳しくご紹介します。

多棟型マンションと遊歩道
※イメージ写真

管理費・修繕費が割安
大規模マンションでは、マンションの維持費としてかかる管理費や大規模修繕に必要な修繕積立金が小・中規模マンションに比べて安いのが一般的です。

なぜなら、戸数が多いほど、1戸あたりのマンションの維持や修繕にかかる費用負担が軽くなるからです。管理費や修繕費といった月々のランニングコストを抑えながら、充実した共用設備を利用できるのは大きなメリットといえるでしょう。

資産価値を維持しやすい
大規模マンションは好条件の立地に建設されることが多いため、資産価値が長期間維持される可能性があります。

また、戸数が多いことも高い資産性の維持につながっています。たとえば、戸数20戸の小規模マンションで、1人の住人が管理費や積立金を滞納すると、目標金額のうち5%を滞納することになります。しかし、総戸数100戸のマンションの場合、1戸が滞納しても、滞納されるのは目標金額の1%にとどまります。

つまり、大規模マンションの場合、仮に1戸が滞納しても管理や修繕工事に与える影響は少なく、管理体制が維持しやすいため、資産価値が下がりにくいのです。

築年数の古い大規模マンション
※イメージ写真

周辺環境に左右されにくい
大規模マンションのなかでも多棟型は敷地が広いため、周囲の環境の変化に左右されにくいというメリットがあります。たとえ隣接した土地に建物が建っても、日当りや風通しなどの住環境に影響が出ることは少ないため、将来的に周辺環境を気にしなくてすみます。

共用施設が豊富
大規模マンションには、充実した共用施設が豊富にそろっています。ゲストルーム、キッズルーム、パーティルーム、シアタールーム、フィットネスジム、ライブラリー、ラウンジなどマンションによってさまざまです。こうした共用施設は便利なだけでなく、住人たちの間でコミュニティが形成される場にもなっています。

また、大規模マンションの場合、小・中規模マンションに比べると、一般的に駐車場・駐輪場が広いため、車やバイク、自転車を所有している人には魅力的ですね。

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サービス面で充実している場合が多い
大規模マンションの多くは、住人へのきめ細やかなサービスが充実しています。タワー型の場合は、フロントにいるコンシェルジュが宅急便の取り次ぎや郵便物の配送、クリーニングやタクシーの手配、救急病院の手配、来訪者の受付など、住人の暮らしをサポートしてくれるところもあるので、まるでホテルのような暮らしが実現できるでしょう。

また、セキュリティシステムが充実している物件では、24時間の有人管理、専任の警備員による巡回などが行われているため、防犯面でも安心です。

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ステータス感が高い
大規模マンションは街のなかで目立つ建物のため、ランドマークになりやすいという特徴があります。存在感があるため「街のシンボルに住む」というステータス感を得られるのもメリットの1つです。

大規模マンションの注意点

メリットの多い大規模マンションですが、住むうえでの注意点もあります。詳しく見ていきましょう。

多棟型マンション
※イメージ写真

外に出るまで時間がかかる
多棟型マンションの場合、小・中規模マンションに比べて敷地が広いため外に出るのに時間がかかる可能性があります。さらに、住戸から駐車場までが遠いこともあります。

また、タワー型マンションはエレベーターが来るまでに時間がかかることもあります。特に通勤時間帯はエレベーターを使う人が多くなるため、エレベーターに乗るまでに時間を要するので注意しましょう。

内見の際は、購入を希望する部屋の位置を確認すると同時に、エレベーターの基数や自宅から駅まで、自宅から駐車場まで徒歩でどのくらいかかるかを調べることをおすすめします。一般的に不動産広告では、敷地の一番駅に近い部分から駅の入口までの徒歩距離が記載されているので、参考にするとよいでしょう。

人間関係が希薄になりがち
大規模マンションは、戸数が多い分、住人の人口も多くなるため、住人同士の関係性が希薄になる傾向があります。その場合、共用施設の利用や、マンション内のサークル活動へ積極的に参加することでコミュニケーションをとることも可能でしょう。

会議に参加する人々
※イメージ写真

住人の意見がまとまりにくい
大規模マンションは、居住者数が多いため、大型の修繕といった重要事項を決める際、意見がまとまりにくい状況が生まれがちです。マンション内にリーダーシップを取れる人がいる場合は意見がまとまりやすい可能性がありますが、そうでない場合は何年にもわたって話が進まず、メンテナンスができないこともあるでしょう。

必要な決定事項がなかなか決まらない場合、マンション内に法律やマンション管理に詳しい人がいないか探し、リーダーシップを取ってくれるようお願いするのも一案です。

管理費が負担に感じる場合もある
大規模マンションは共用施設が充実していますが、必ず全てを使用するとは限りません。たとえ使わない共用施設や設備があっても、毎月支払う管理費・修繕積立金は変わりません。

そのため、使用していない設備の管理費を支払うことに負担を感じることがあるかもしれません。また、コンシェルジュや管理員が常駐している場合や維持する共用施設が多い場合には、人件費や維持管理費が高くなるケースもあり、タワーマンションの場合には大規模修繕工事(外壁改修工事)が特殊な方法で施工されるケースが大半のため、修繕積立金も高くなる場合があります。

自分たちのライフスタイルに合った規模のマンションを選ぼう!

マンション購入を検討する際は、自分たちのライフスタイルに合う物件を選ぶことが重要です。まず「自分たちが住環境に求めるものは何か?」を明確することから始めましょう。

ライフスタイルが人それぞれ異なるように、マンションに求めるものも異なります。
見晴らしのよさを望み、フィットネスジムやゲストルームなど多くの共有施設を重要視する人は、タワー型が向いています。また、駅から離れていても、緑の多い広々した環境と同世代の人との付き合いを大切にしたい人は多棟型を選ぶとよいでしょう。それ以外の人は中規模・小規模マンションの検討をおすすめします。

リビングでくつろぐカップル
※イメージ写真

マンションを決める際には必ず見学に行くことをおすすめします。内見する際には、周辺環境を忘れずにチェックしましょう。

通勤や通学に電車を利用する場合は、駅までの交通手段はあるか確かめることが必要です。
また、学校や病院などが物件の周辺にあるかどうか、そして日常の買い物ができるスーパーが行きやすい所にあるかを確かめましょう。

さらに、ハザードマップを確認することも大切です。物件が自然豊かな環境にあり、特に川の近くにある場合は浸水被害にあう不安もありますから、事前確認するようにしましょう。

大規模マンションの特徴やメリットや注意点を知り、自分のライフスタイルに合うマンション選びに役立ててくださいね。

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情報提供:マンション管理士 山本直彌

さくら事務所所属マンション管理士。マンション管理士、管理業務主任者、マンション維持修繕技術者、宅地建物取引士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。マンション・ビル管理、不動産仲介、マンション管理コンサルタントなど、不動産の多岐にわたる業務に従事している。

HP:https://www.sakurajimusyo.com/