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Question

リゾートマンションはお得?購入のメリットと注意点を解説

テレワークでどこからでも仕事ができるようになったことで、別荘に興味が出てきました。物件を調べていると、一戸建てよりもリゾートマンションのほうがかなり安いようですが、購入するならこちらのほうがお得ですか?

Answer

リゾートマンションは、一戸建ての別荘よりも安く購入できる物件が多いのが魅力です。しかし一方で、管理費が割高になりやすい、将来の売却が難しいといった注意点もあります。お得な買い物にするには、自身の利用頻度や物件の資産価値をよく吟味するようにしましょう。

情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

目次

リゾートマンションとは?

リゾートマンションとは、リゾート地に建てられた分譲マンションタイプの別荘のことです。多くは海辺や山、温泉地にあり、レジャーや保養などの目的で休日に利用されています。リゾート地でテレワークする「ワーケーション」や、セカンドハウスに興味がある人にとっては、魅力的な選択肢の1つでしょう。

今回は、リゾートマンションの購入を検討している人のために、リゾートマンションのメリットや注意点、物件選びのポイントについてお伝えします。まずは、リゾートマンションの特徴からご紹介しましょう。

夏の青空とリゾートマンション
※イメージ写真

多くはバブル期に建設された物件
現在販売されているリゾートマンションの多くは、バブル期に建てられた中古物件です。豪華な共用施設が付いていることが多いのが特徴で、プールやサウナ、大浴場、テニスコートなど、一般の分譲マンションにはないような施設が見られます。リゾート地で非日常的なバカンスを楽しみたい人には、嬉しいポイントでしょう。

格安物件が多い
リゾートマンションのなかには、100万円以下で売り出されている物件もあります。一般的な分譲マンションが数千万円はすることを考えると「格安」といえますが、これには時代的・社会的な理由があります。バブル期に大量供給されたこれらのマンションは、バブル崩壊後の不況を迎えると一気に需要が下がってしまったのです。

さらに現在では、管理状態がよくないために資産価値が下がっているという理由もあります。豪華な共用施設を備えたリゾートマンションは管理費が高くなりやすいのです。また築年数の古い物件も多いことから、必要な修繕が増え、修繕資金も高くなっているというのが背景です。

賃貸物件もある
リゾートマンションには、分譲だけでなく賃貸物件もあります。契約は年単位のほか、ウィークリーやマンスリーマンションのように短期的なレンタルもできるなど、物件によってさまざまです。シーズンごとにリゾート地を変えたい人や、お試しでその土地に滞在してみたい人には気軽な選択肢といえるでしょう。

また、賃貸物件は分譲マンションと比較して初期費用が安いので、少ない予算でもすぐにリゾートライフを始めることができます。

リゾートマンションのメリット

一戸建ての別荘、あるいは一般的な分譲マンションと比較した場合、リゾートマンションにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

一戸建ての別荘より管理しやすい
リゾートマンションは、一戸建ての別荘より管理の手間が少ないのがメリットです。
一戸建ての別荘の場合は、敷地を含めた屋内外を全て自身で管理しなければなりません。一方でリゾートマンションは、エントランスや廊下などの共用部分の管理は必要なく、入居者の管理は専有部分の室内や、専用の利用が認められているバルコニーなどに限られます。

そのため、久々にリゾートマンションを訪れたときでも、一戸建ての別荘よりも少ない時間で掃除を終えることができます。到着後すぐにリラックスした時間を過ごすことができるのは、嬉しいですね。

一戸建ての別荘より価格が安い
リゾートマンションの購入価格は、一戸建てで庭付きの別荘よりも安いのが一般的です。物件によって価格は異なりますが、安いところでは、1部屋の価格が数十万円で購入できる物件もあります。購入費用を抑えられるのは、大きなメリットといえるでしょう。

共用施設が充実している
多くのリゾートマンションには、滞在中の時間を充実させてくれる共用施設が併設されています。たとえば、テニスコート、スポーツジム、プール、サウナや温泉、食堂などです。

一戸建ての別荘にこれらの設備を付けようとすれば多額の資金が必要になるため、初めから共用施設が付いていることはリゾートマンションならではの魅力といえますね。

テニスコート
※イメージ写真

贅沢な景観と静かな時間を楽しめる
リゾートマンションで得られる贅沢な景観や静かな時間は、都市部の一般的な分譲マンションにはない魅力です。

リゾートマンションはリゾート地に建っているため、その周辺は自然が豊かです。海辺であれば、全室オーシャンビューだったり、バルコニーからの眺望が楽しめたりします。また、山間部のリゾートマンションであれば緑に囲まれた静かな時間を満喫したり、広大なひまわり畑や紅葉など季節の植物を鑑賞することもできるでしょう。

海辺の夕日
※イメージ写真
リゾートマンションの注意点

リゾートマンションには多彩なメリットがある一方、注意点もあります。物件購入前に必ず知っておきたい注意点は、次の通りです。

管理費・修繕積立金がかかる
リゾートマンションは一般的な分譲マンションと比較して、管理費や修繕積立金が高い傾向にあります。その理由は上でも述べた通り、リゾートマンションには豪華な共用施設が付いている場合が多く、これらの管理に多額の費用がかかるためです。

管理費や修繕積立金は毎月請求され続けることになるので、購入後にかかる負担は大きいといえます。物件を検討する際には、管理費や修繕積立金はいくらかかるのか、そしてこれらが滞納されていないかを必ず確認しておきましょう。
前の所有者が管理費や修繕積立金を滞納していると、法的な支払い責任が次の所有者に引き継がれてしまうので、注意が必要です。

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マンション工事
※イメージ写真

管理が行き届いていないことがある
リゾートマンションのなかには、建物全体の必要な修繕が行き届かずに老朽化が進んでいるケースがあります。その主な理由は、修繕積立金の滞納者が多いことによる資金不足です。

分譲マンションでは一般的に、区分所有者全員から成る管理組合が修繕積立金を管理します。リゾートマンションにも管理組合は存在しているのですが、組合員である所有者のほとんどは定住していないため、当事者意識が薄くなりがちです。そのため、管理組合が機能不全に陥り、修繕積立金の徴収も滞りがちになってしまうという事情があるのです。

また、バブル崩壊後の景気低迷を受け、毎月の支払い負担に耐えきれなくなった所有者が出ていることも大きいでしょう。

管理規約がある
集合住宅であるリゾートマンションには、一戸建ての別荘にはない管理規約があります。そのため、利用時には制限を感じることがあるかもしれません。

たとえば一戸建ての別荘なら、ペットを連れて来るのも、庭でバーベキューをするのも個人の自由です。一方リゾートマンションでは、ペットの種類や数に決まりがあることが多く、共用部分である庭やバルコニーも個人的に使うことはできません。

ただし、ペットに関する規約については、一般的な分譲マンションより緩やかな傾向があり、ペットとリゾートライフを過ごせることを売りにしている物件もあります。リゾートマンションでの過ごし方にこだわりがある場合は、それができるかどうかを事前に確認してみるとよいでしょう。

海辺を走る柴犬
※イメージ写真

税金・諸費用がかかる
リゾートマンションを購入すると、不動産取得に伴う不動産取得税や登録免許税、固定資産税を支払わなければなりません。
ほかにも、住宅の売買契約書の印紙代や登記に伴い司法書士へ支払う手数料、エリアによっては都市計画税がかかる場合もあります。

物件価格だけを見て「安い」と購入を決めてしまう前に、こうした税金や諸費用、さらに管理費や修繕積立金といった出費も考慮したうえで検討するようにしましょう。

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売りたいときに売れないことがある
購入したリゾートマンションを将来売却しようとしても、なかなか買い手が付かないかもしれません。

上で述べたように、リゾートマンションのなかには、修繕積立金の不足から適切な修繕ができず、資産価値が下がっている物件が多くあります。建て替えもほぼ不可能であり、一度保有すると0円で売り出しても買い手が付かないということも考えられるのです。
バブル崩壊後、リゾートマンションの人気が低下しているという現状を踏まえると、スムーズな売却は極めて難しいといえるでしょう。

納得のいくリゾートマンション購入のポイント

格安物件が多いリゾートマンションですが、購入は慎重に検討しないと、後々思わぬ困りごとが起きてしまうかもしれません。「買ってよかった」といえるリゾートマンションに出会うための、重要な検討ポイントをご紹介します。

マンション内覧
※イメージ写真

管理状態をチェックする
気に入った物件を見つけたら、必ず現地まで見学に行き、物件の管理状態を確認しましょう。共用部分や建物全体の老朽化が進んでいるにもかかわらず修繕されていない物件だった場合、管理がおろそかになっていると考えられます。

内見の際にこのような状態に気付いたら、修繕積立金の積立不足はないか、いつ頃修繕を行う予定なのかを必ず確認しましょう。

利便性のよい環境を選ぶ
リゾートマンション選びでは、建物自体だけではなく立地環境も吟味することが大切です。リゾート地はそもそも短期滞在を前提としているため、コンビニやスーパー、病院など暮らしに必要な施設が少ない傾向にあります。そのため、物件の立地によっては滞在中に不便を感じることがあるかもしれません。

リゾートマンションの購入を検討する際は、インターチェンジからの距離や駅からの移動手段、周辺施設を含めた環境についての情報も集めるようにしましょう。加えて、内覧時には住民用の駐車場があるかどうかもチェックしておくと安心です。

高速道路
※イメージ写真

資産価値の高い物件を選択する
リゾートマンションのなかでも「よい物件」といえるのは、資産価値が高い物件です。将来的に自分が利用できなくなった場合、資産価値の高い物件であれば売却や賃貸がスムーズにできるでしょう。しかしそうでない場合は、ニーズの低さから思うように処理できず、持て余してしまうかもしれません。

物件選びの際は「スーパーや病院が近い」「交通アクセスがよい」「築浅」といった、資産価値につながるポイントをしっかり重視しましょう。逆に、リゾートマンションに多い格安物件は「今まで適切な維持管理が行われてこなかったので資産価値が著しく低い」ということでもあるため、注意が必要です。

物件購入に伴う税金
※イメージ写真

自分に合った移動時間内の物件を探す
リゾート地は自宅から遠方にある場合が多いものですが、移動を負担に感じないエリアの物件を選ぶことも大切です。あまりに遠くの物件を購入すると、移動が面倒になってやがて利用しなくなってしまうということもあり得ます。

購入前には、検討中の物件と自宅を何度か行き来してみて距離感を確かめるとよいでしょう。また、シーズンや曜日によっても道路の渋滞状況と所要時間が変わってくるため、利用することが多い状況で確かめるのがポイントです。

月々の支払いと税金を確認する
物件にかかる費用は、物件価格だけでなく月々の支払いと税金も含まれることを忘れないようにしましょう。管理費や修繕積立金は物件ごとに異なるうえ、前の所有者が滞納している場合もあります。さらに、エリアによっては固定資産税のほかに都市計画税もかかります。

購入してからこのような負担に困ることのないよう、月々の支払いと税金については事前にしっかり確認しておきましょう。

●物件購入にかかる諸費用に関する記事はこちら

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物件購入時に物件価格以外にかかる諸費用についてご説明しています。

老後の住まい候補にできる?

近年では、リゾートマンションに定住する人が増えています。住民の多くは、リゾートマンションを老後の住まいに定めたシニアです。
リゾートマンションは別荘としてだけでなく、将来の住み替え先としても有望なのでしょうか?

カップを持ったシニア男女
※イメージ写真

老後の住まいとしてのメリット
リゾートマンションを老後の住まいにした場合、次のようなメリットが挙げられます。

●リゾート地で暮らせる
風光明媚で閑静なリゾート地は、穏やかに過ごしたい老後にぴったりの環境といえるでしょう。温泉付きの物件なら、健康維持にもよさそうですね。

●一戸建ての管理負担を減らせる
元の住まいが一戸建ての場合、リゾートマンションに移り住むと管理の負担を軽減できます。庭木の手入れや外の雪かきなど、高齢になると負担になりやすい作業も、分譲マンションなら管理会社に任せられます。

●初期費用を抑えられる物件もある
リゾートマンションには格安の物件が多く、購入時の初期費用を抑えることも可能です。幅広い価格帯から、収入や手持ちの資金に合わせて物件を選べます。

●シニア向けサービス付き物件もある
近年では、医療・介護サービスを備えたシニア向けのリゾートマンションも建設されています。なかには認知症を患っている入居者の受け入れを行っている物件もありますが、入居条件は物件ごとに異なるため、資料や内覧で確認するようにしましょう。

検討する際のポイント
別荘ではなく、老後の住み替え先としてリゾートマンションを検討する場合は次のようなポイントに注意する必要があります。

●ランニングコスト
管理費、修繕積立金、固定資産税といったランニングコストは、購入検討における重要なポイントです。高い管理費を毎月払うほどテニスコートや大浴場を利用するのか、老後の暮らしにかかってくる医療や介護費用も含めた毎月の固定費を支払えるのか、慎重に検討してみましょう。
分からない場合は、ファイナンシャルプランナーに質問してみるのもよいでしょう。

●売却や相続のリスク
購入前には、将来の売却や相続リスクについても知っておきましょう。
たとえば売却の場合、市場におけるリゾートマンションのニーズは低いため、なかなか買い手が現れずに手放せない恐れがあります。また、自分が他界した後に財産を引き継ぐ家族にも、借り手や買い手が見つからないまま高額な管理費だけを支払わせ続けることになってしまうかもしれません。

このような事態を防ぐには、なるべく資産価値の高い物件を選ぶようにしましょう。築浅で利便性の高いエリアにある物件なら、将来手放すときにも安心といえます。

●シニアにとっての住環境
リゾート地の住環境が、老後の暮らしに不便なものでないかどうかもよく考えなければなりません。リゾート地では、スーパー、病院、郵便局など生活に必要な施設が遠い場合があります。車の運転がしにくくなることも考慮し、物件から生活施設までの移動が楽にできるかどうかを確認しましょう。

上記の通り、ランニングコスト以上に活用できる見通しがあり、なおかつ家族が相続・売却しやすいような資産価値の高い物件であれば、老後の住み替え先にもおすすめといえます。リゾート暮らしの優雅さばかりに気を取られず、経済的な合理性も考えたうえで決断しましょう。

●老後の住まいに関する記事はこちら

老後の住まい、これから選ぶには?

60代からの住まい選びについて、考えたいポイントをご紹介しています。

自分のライフスタイルに合った物件を選ぼう!

ここまでリゾートマンションを選ぶポイントについていろいろお伝えしてきましたが、選ぶ前に必要なのは、リゾートマンションの購入目的を明確にすることです。購入目的を明確にすれば、自ずと物件の選択肢が絞られてきます。
どこで、誰と、何をして過ごしたいか、リゾートマンションのある生活を具体的にイメージしてみましょう。

たとえば、夏のビーチでの海水浴やマリンスポーツを楽しみたいのなら、葉山や千葉など臨海エリアのリゾートマンション。ウインタースポーツや高原の暮らしが目的なら、新潟の苗場や越後湯沢、御殿場、軽井沢などもよいでしょう。温泉が目的なら、草津や箱根、熱海、湯河原、和歌山などの温泉地のリゾートマンションがおすすめです。ほかにも北海道や、京都を含む関西エリア、淡路島などの観光地にもリゾートマンションがありますよ。

また、利用する頻度についても明確なイメージを持つようにしましょう。年に数回利用する程度なのか、頻繁に利用するのか、あるいは定住するのかによって、希望のエリアや設備が変わってきます。

そのうえで、毎月の固定費や将来の資産価値も考慮すれば、きっと満足のいくリゾートマンションに出会えるはずですよ。

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温泉地のリゾートマンション
※イメージ写真

情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

株式会社グロープロフィット代表取締役。不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、不動産キャリアパーソン、中小企業診断士。不動産の専門家として、不動産鑑定やコンテンツのライティングを行う。

HP:https://grow-profit.net/