マンション購入ガイド

2017.06.28

Question

夫婦2人、DINKsのマンション選びのポイントとは?

うちは共働きで夫婦2人暮らしです。子どもは今のところ考えておらず、いわゆるDINKsと呼ばれる家族構成です。そろそろマンションを購入したいと考えているのですが、私たちのような2人暮らしの世帯がマンションを選ぶ時は、どんなところに着目すればよいのでしょうか?2人暮らしのマンション購入について教えて下さい。

Answer

夫婦2人の生活スタイルに合わせた立地や間取りの選び方がいいでしょう。夫婦でマンションを購入する際には住宅ローンの支払いの方法も複数あります。また、将来子どもを考えている場合などはライフプランを見据えたマンション選びを心がけましょう。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

ご夫婦2人で共働きのいわゆるDINKsの方は、金額面でも、間取りの面でも、マンションを購入しやすい世帯構成と言えるのではないでしょうか。マンション購入には最適な世帯構成であると言えます。しかし、だからこそ選択の幅も多く、物件選びでは悩んでしまうことも。DINKsの方のマンション選びのポイントについて考えてみましょう。

マンション選びの着目ポイントと選び方

エリアや立地の選び方
DINKsといってもそのご夫婦によってライフスタイルは様々です。
食事1つをとっても、自炊を原則とする場合もあれば、外食を主体とする家庭もあります。
帰宅時間についても、基本的に2人とも遅い帰宅なのか、早い帰宅なのかでもそのライフスタイルは大きく異なってきます。

DINKsの方の場合は、基本的に勤務先に2人とも通勤しやすいエリアを求める方が多いようです。
これは実際にあったケースなのですが、夫が東京・目黒に勤務し、妻が横浜に勤務していたご夫婦は、川崎市内にマンションを購入しました。方角は反対ながら、ほぼ通勤時間は同じとなるエリアから選んだということです。

また、DINKsの場合、仕事の状況によっては夫婦ともに帰宅が遅くなることも考慮して、駅から近く、夕食の買い物なども便利なエリアを選ぶ傾向にあります。遅くまで営業しているスーパーや商店街がある地域はDINKsにも人気があります。

間取りの選び方は
一般的なDINKsの方の場合、1LDK~3LDKに住む方が多いようです。
間取りごとにマッチするライフスタイルを見てみましょう。

[1LDKのライフスタイル]
1LDKではリビング・ダイニングと居室が1つとなります。
・夫婦2人で過ごす時間を大切にする夫婦が十分快適に過ごせる
・無駄な空間がなく効率的
といった特徴があると言えます。

[2LDKのライフスタイル]
2LDKでは、リビング・ダイニングと居室が2つとなります。
・2人で過ごす空間と1人で過ごす空間が確保できる
・無駄な空間がなく効率的
といった特徴があると言えます。

主寝室(広い方の居室)を2人の寝室として、残りの居室を書斎や衣装ルームなど多目的に使うこともできますし、2つの部屋を夫と妻それぞれのプライベート空間として使うこともできます。
また、将来子どもが誕生しても子どもが小さいうちは2LDKで十分対応でき、最もオススメできる間取りです。

[3LDKのライフスタイル]
3LDKはリビング・ダイニングと居室が3つとなります。
・将来お子様を考えている夫婦に適している
・ゆとりのあるスペースを確保したい夫婦に適した間取り
といった特徴があると言えます。

DINKsとしては少々贅沢な空間利用が可能な間取りです。夫婦2人のうちは、夫婦それぞれの居室を確保しても1室はフリースペースとなるので、来客が多いご夫婦であれば、客間として利用したり、収納スペースとして利用することもできます。

DINKsの方の場合、間取り選びのポイントは次のようなことに注意して考えましょう。
・お互いのプライバシーをどこまで確保するか
・ゆとりとなるスペースをどこまで求めるか

もちろん、マンションの広さが広くなれば、その分価格も高くなるので、予算の制約もあります。予算の範囲で間取りが選べるなら、2人のライフスタイルに合わせて選びたいですね。

DINKs・2人暮らしのマンション購入で気をつけたいポイント

マンションの購入資金と持分
マンションの購入では、購入資金の出し方も夫婦で相談しておきたいポイントです。特にDINKsの場合は、共働きであるため、頭金の組み入れ方の他、住宅ローンの組み方にも様々なパターンがあります。
代表的なパターンには以下が挙げられます。
(1)頭金、住宅ローンとも夫名義のみ
(2)頭金は妻が、住宅ローンは夫名義のみで借りる
(3)頭金も住宅ローンも夫婦名義で半分

マンションの所有に対する権利の持分割合は、本来、支払った資金分だけその人の名義(夫なら夫、妻なら妻の名義にすること)としなければ、贈与税が課税されてしまうのですが、税務上、夫婦間では世帯内で行われたものとして、(2)の場合でもマンションの所有者名義を夫のみとすることができます。

マンションの権利持分を共有する場合には、例えば、(2)のケースで、5,000万円のマンションに妻が頭金として1,000万円、夫が住宅ローンを夫名義のみで4,000万円組んだ場合、マンションの所有持分名義を妻1/5、夫4/5とすることができます。

また、(3)のケースでは、5,000万円のマンションに対して夫婦で半分ずつ負担しているので、夫妻とも1/2の持分とすることができます。

ここでの留意点は、持分を持つとその分、不動産取得税、固定資産税や都市計画税といった税金を支払わなければならなくなるということです。

住宅ローン控除
夫婦でマンションを共有する場合、例えば、上記(3)のケースのように夫婦で住宅ローンを夫婦それぞれの名義で半分ずつ借りた場合、
「住宅借入金等特別控除」(いわゆる「住宅ローン減税」)を夫婦が自分名義の住宅ローンの年末残高×控除率(1%)の税額控除が受けられるようになります。

DINKsの方の場合、共働きで夫婦ともに収入があり、所得税を支払っているので、住宅ローンの名義をそれぞれにすると住宅ローン控除の恩恵を夫婦で受けることができます。

例えば、住宅ローンを夫と妻がそれぞれ2,000万円ずつ借り、年末の住宅ローン残高が夫婦それぞれ1,900万円であれば、最大19万円が住宅ローン控除額となり、給与で支払っている源泉徴収税額から年末調整で19万円ずつ還付される(戻ってくる)ことになります。
(ただし、この場合、源泉徴収税額が19万円未満なら徴収金額までとなります。)

住宅ローン控除については、マンション販売担当者や住宅ローンに詳しいFPなどに確認をするようにしましょう。

最近では、DINKsのような世帯構成向けの駅近で便利なコンパクトマンションが増えてきました。分譲マンションには忙しい2人をサポートする様々な設備が備わっているところも多いので、モデルルーム見学の際にはその辺りもあわせてチェックしましょう。

情報提供:不動産コンサルタント 秋津 智幸

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント。公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。不動産コンサルタントとして、物件の選び方から資金のことまで、住宅購入に関するコンサルティングを行なう。