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収納ガイド

Question

衣替えで収納をもっと使いやすく!服をきれいにキープする収納術とは?

衣替えをしたいのですが、どんな手順で行ったら効率よく行えるのでしょうか?また、衣替えのときに服をきれいに収納するポイントがあれば教えてください。

Answer

衣替えは、お洋服を見直す絶好のチャンスです。今期着なかったものは手放し、よく着た衣類は衣類のケアをし、収納スペースの掃除、収納作業の手順で衣替えを進めましょう。衣類が傷まないようにシミやシワ、カビ、湿気の対策も行うとよいですよ。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

目次

衣替えは手持ちの洋服を見直すチャンス!

季節が夏に向かう前、または冬に向かう前、衣替えを行うのが一般的です。なぜなら、季節が変われば着る洋服も変わってくるから。では、具体的にどんなタイミングで衣替えを行ったらよいのでしょうか?衣替えは、1週間の最高気温の平均が、15℃~20℃になってきたころを目安に実行するのがよいとされています。

夏前なら、このタイミングで夏物の服を準備し、冬物のコートやセーターをしまいます。ただし、朝夕冷え込む日もありますから、急に寒くなったとき用に春物のシャツ、カーディガン、パーカー、ジャケット、コートなどを出しておくと快適に過ごせますよ。

また、冬前なら、1週間の最高平均気温が15℃~20℃になると肌寒さを感じてきます。このタイミングで冬物の準備をし、夏物のシャツやパンツ、スカートなどをしまいましょう。この時期は、昼間は暖かく、夕方から急に肌寒さを感じることがありますから、薄手のジャケットやカーディガンを用意して、暑いときは脱いで調整するようにします。

衣類と6月のカレンダー
※イメージ写真

暑さや寒さによって変わるのは、着る服だけではありません。寝るときに使う寝具も衣替えしておくと快適な睡眠が得られます。個人差はありますが、厚手の羽毛布団で快適に眠れる室内温度は、約15℃以下です。室温がそれ以上高い日が続くようなら、薄手のかけ布団に替えるとよいでしょう。

気温の移り変わりに対処する衣替えは、シーズンオフの洋服や寝具類を見直すよい機会です。そこで今回は、衣替えをどのように行ったらよいのか、その具体的な手順や方法と、オフシーズンのモノを収納する際のポイントについてご紹介します。

衣替えの手順4ステップ!

衣替えのタイミングの目安が分かったところで、実際にどのような手順で衣替えを行うのかご紹介しましょう。

その前に、衣替えは、どんな日に行ったらよいかご存知ですか?衣替えには、雨が降っている日や曇りの日はあまりおすすめできません。理想は、晴れの日が2~3日続き、湿度が低い日です。これは、洋服をカビから守るためです。天気のよい休日に衣替えをし、防カビ対策を行えば、大切な洋服をカビから守ることにつながります。

このような日が来たら、次の手順で衣替えを行いましょう。

[ 1 ] 手持ちの衣類を見直す

衣替えは、シーズンオフの洋服を見直すのによい機会です。まずは、洋服を全て出し、整理をしましょう。整理をする際は、「使ったか?使っていないか?」で分けるようにします。サイズが合わないモノ、着心地が悪いモノ、傷んだモノ、流行遅れのモノ、似合わなくなったモノ、3年以上着ていないモノは、この機会に思い切って手放しましょう。手放すかどうか迷うモノは、「迷うモノ」としていったん袋にまとめ、期限を決めて再度見直しをするのがおすすめです。

衣類を手放するときは、フリーマーケットに出したり、リサイクルショップや自治体の古着回収などを利用すれば、資源活用にもなりますよ。

段ボール 整理
※イメージ写真

このとき、自分の洋服の適正量を決めて、適正量に収まる範囲内で洋服を持つようにしましょう。収納の適正量は、収納スペースの7~8割程度に収まる量といわれています。また、アイテムごとに枚数の上限を決めておくのもよいでしょう。

たとえば、掛ける収納はハンガーの数を今持っている服の量を適正量をすると、新しく服が増えると、着ていない服を1枚手放す…というようにハンガーを増やさず、同じ枚数をキープすることで適正量を守ることができますよ。

[ 2 ] 収納する前に洗濯やクリーニングをして天日干しをする

衣類の見直しができたら、収納するための準備をしていきましょう。衣類の場合は、クリーニングに出したり、洗濯を済ませてから収納することが大切です。特に襟元の汚れがしっかり落ちていない状態で長期間収納すると黄ばみの原因になります。また、においや汚れが残っていると虫食いにつながることもあります。

さらに、洗濯した後は、太陽の光に当てて干すことも大切です。湿気が残ったまま収納してしまうと、カビを発生させてしまうおそれがあるからです。しっかり天日干ししてから収納するようにしましょう。

天日干しする白いシャツ
※イメージ写真

クリーニングに出した後の衣類の保管方法については、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。

●クリーニングに関する記事はこちら

マンガで紹介!クリーニング後の服の収納・保管方法とは?

クリーニングした服の収納方法について紹介しています。

[ 3 ] 収納スペースを掃除する
クリーニングや天日干しを済ませたら、衣類を収納する前に、タンス、ウォークインクローゼット、押し入れなど、収納スペースを掃除します。クローゼットやタンスなどは日々掃除することが難しいため、湿気や汚れが溜まりがちです。掃除をしないまま服を収納すると、カビや害虫で服を傷めるおそれもあります。収納場所には掃除機をかけ、拭き掃除を済ませたら、乾拭きをしておきましょう。

[ 4 ] 使用頻度に合わせて衣類を収納する
収納スペースの準備ができたら、いよいよ収納作業です。このとき、使用頻度に合わせた収納を心掛けることが大切です。オンシーズンのモノは、すぐに取り出せるような場所に収納します。使用頻度の低くなるオフシーズンのアイテムは、クローゼットの中のデッドスペースや家の中の空いている場所を利用して収納するとよいでしょう。

クローゼットに収納する際には、収納力を最大限に生かせるような工夫が必要です。以下の記事でも収納力アップのコツについて紹介していますので、参考にしてみてはいかがですか?

●クローゼットの収納の工夫に関する記事はこちら

クローゼットを隅々まで活用し収納力をアップするアイデア

クローゼットの収納力を上げる方法について紹介しています。

【衣類別】オフシーズンの服の収納方法とは?

衣替えの大まかな手順を押さえたところで、オフシーズンの服の具体的な収納方法をご紹介しましょう。オフシーズンのアイテムは、一旦収納すると、次のシーズンが来るまで取り出すことは少ないので、虫やカビの対策が必要です。収納スペースに防虫剤や除湿剤などを入れておくことや、定期的に換気をするなどの対策を行いましょう。さらにシワにならないような収納を心がけることで、オンシーズンになったときにもベストなコンデションで使用することができますよ。では、シワになりづらい収納のコツを、アイテムごとに見ていきましょう。

コート
コートは、基本的にハンガーにかけて収納するようにしましょう。ハンガーにかけることで、シワや型崩れが起こりづらくなります。できれば、ほこりを防止するためのカバーをかけておくとよいでしょう。

ハンガーにかけられた上着
※イメージ写真

また、かけて収納するスペースが取れない場合は、コートをたたんで収納することもできます。ただし、コートは、たたむとシワができやすいため、上下2つに折るときはクッション代わりにタオルや布などを挟んでおくことがポイントです。棚や衣装ケースに収納するときも、ぎゅうぎゅうに詰めて折りジワができないように、ゆとりを持って収納するようにしましょう。

●コートの収納に関する記事はこちら

かさばるコートが収納しきれない!コートの上手な収納方法とは?

コートの収納の方法について詳しく紹介しています。

セーター
ニットのセーター類は、型崩れしやすいのでハンガーを使わず、たたんで収納しましょう。たたむときもふんわりとやさしくすることが基本です。収納する際も、詰め込みすぎてセーターが型崩れすることがないように、収納スペースにゆとりを持たせて収納します。また、セーター類なら、圧縮袋に入れて収納することもできます。たたんだセーターをシワにならないように圧縮袋に入れ、圧縮していきます。収納場所のスペースが狭いときは、この方法が有効ですよ。

たたんだセーター
※イメージ写真

スーツ
スーツは、クリーニングの後、ハンガーにかけて収納しましょう。このとき、クリーニング業者のビニールのカバーをつけた状態のままでは湿気がこもりやすいので、必ずはずします。カバーをはずしてから陰干しした後に、不織布のカバーをかけるとよいでしょう。不織布のカバーは、通気性がよいので湿気対策にも有効です。また、カバーをかけておくことで、ちりやほこりからも守ってくれますよ。

ハンガーにかかったスーツ
※イメージ写真

スカート
スカートは、素材やデザインによって、ハンガーにかけて収納するか、たたんで収納するかを分けましょう。基本的にプリーツスカートのようなシワになりやすいモノは、ハンガーにかけて収納します。シワになりにくいスカートは、たたんで収納するようにしましょう。スカートをたたむときは、長方形になることを意識します。縦に2つに折って、広がった裾の分を折り込んで長方形を作ります。その後は、収納場所の大きさに合わせて何回かコンパクトに折っていけば完成です。

下記の記事では、ワイドパンツのたたみ方を動画で紹介しています。スカートのたたみ方としても応用できますので、ぜひご覧ください!

●ワイドパンツのたたみ方に関する記事はこちら

意外と困るズボンの収納!そのノウハウとは?

ワイドパンツのたたみ方をはじめ、ズボンの収納方法やたたみ方を紹介してます。

ハンガーにかかったスカート
※イメージ写真

Tシャツ
Tシャツは、たたんで収納します。たたんで収納すると省スペースで多くの量を保管することができるからです。たたむときは、衣装ケースの大きさに合わせてたたむようにしましょう。衣装ケースより大きくたたんで、ケースの側面にあたった部分がシワとなってしまわないように注意が必要です。また、収納する際は、たたんだ衣類の輪を上にして立てて収納しましょう。

たたんだTシャツ
※イメージ写真

季節の小物
マフラーや手袋、タイツなどの季節の小物は、形がバラバラなので収納の際には大きさで分けるようにしましょう。洗濯したり、クリーニングに出したりした後、小さなモノと大きなモノに分けて、それぞれの大きさに合うような収納ボックスにまとめて保管すると整理しやすいですよ。

マフラーと手袋とニット帽
※イメージ写真

●靴下の収納に関する記事はこちら

靴下収納のポイントや適正量をご紹介

靴下やタイツなどの収納の方法をご紹介しています。

布団
布団の収納は、素材によって工夫が必要です。まず、綿の布団の場合は、圧縮袋を利用してコンパクトに収納するようにしましょう。毛布も洗濯した後、圧縮袋に入れての保管がおすすめです。

ただし、圧縮袋は、羽毛布団を収納する際には避けてください。羽毛布団を圧縮袋に入れると、羽毛がつぶれてしまい、元に戻らなくなってしまいます。羽毛布団のふんわり感をキープするためには、購入時のケースに入れて収納するのがベストです。ない場合には、綿や不織布など、通気性のよい素材の布団用ケースを使いましょう。また、収納する際にチャックを2~3㎝開けておくと、湿気がこもることを防ぐことができます。

なお、羽毛や羊毛の布団を収納する前には、陰干しをして湿気を取ることをおすすめします。陰干しとは、お天気のよい日に室内で布団を広げて乾かすことです。どうしても日に当てたい場合は、カバーをかけたまま、片面30分程度を目安に行いましょう。羽毛や羊毛は高熱を加えると傷むため、布団乾燥機にかける時は、高温になりすぎないように、短時間で済ませましょう。

たたんだ布団
※イメージ写真

●布団の収納方法に関する記事はこちら

かさばる布団の上手な収納方法をご紹介

布団の収納の仕方を詳しく解説しています。

衣替えをしなくて済むように収納する選択肢もある!

これまで衣替えの方法を紹介してきましたが、衣替えの重要性は分かっていても、日常の忙しさによってなかなか作業ができない人もいるでしょう。できるだけ作業の手間を省きたいと考えている人もいると思います。また、家の収納スペースにゆとりがなくてオフシーズンのモノをしまっておく場所がない人もいます。そんな人には、発想を変えて、衣替えをしなくても済むような収納の方法をご紹介します。

クローゼット内で季節ごとに洋服を分けて収納しておく
衣替えをしなくても済むような収納方法とは、季節ごとのアイテムの定位置を決めておく収納です。クローゼットの中で、季節ごとに収納場所の定位置を決めておけば、衣替えの度に収納場所を移動させなくても使いやすい収納ができます。この場合、限られた収納スペースで使いやすく保管するために、衣類の適正な収納量を守ることが大切になります。新しいモノを購入したら、使っていないモノを手放すといった全体量の管理を習慣付けておくとよいでしょう。

※イメージ写真

また、同じサイズの衣装ケースの段ごとに季節を分けて収納しておけば、引き出しを入れ替えるだけで衣替えが完了します。オンシーズンのアイテムは、出し入れしやすい上段や中段に、オフシーズンのモノは、下段に入れ替えることで、大がかりな衣替えを行わなくても済みますよ。

●狭いクローゼットを有効活用する収納術に関する記事はこちら

狭いクローゼットでもきれいに収納できる整理・収納術とは?

狭いクローゼットの上手な活用の仕方を紹介しています。

定期的に見直しをして、使いやすい収納にしよう!
家族全員の衣類や寝具などを入れ替えることを考えれば、衣替えは、決して手軽な作業とはいえません。しかし、衣替えをすることによって、季節が変わるごとに手持ちの服の見直しやメンテナンスができると思えば、そこには大きな意味が出てきます。衣替えをきっかけに、収納スペースを掃除したり、効率のよい収納方法を見直したりすることもできます。衣替えを、毎日の身支度をしやすくするための季節のイベントと捉え、その都度、使いやすい収納へと更新していけるようにしましょうね。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー1級認定講師/&STORAGE代表 1000件を超えるご家庭の整理収納サービスや多数の住宅メーカーで収納監修を手掛ける。(セミナー受講生は6000名を超える)人・モノ・空間を整え『美しく、心地よく暮らしやすい』を提案している。