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Question

ウォークインクローゼットをスッキリ使いやすくする収納アイデアとは?

今度引越しをする家に、ウォークインクローゼットがあります。今までウォークインクローゼットを使ったことがないので、上手に活用できるか心配で…。無駄なく使いやすいウォークインクローゼットの収納方法を詳しく教えてください。

Answer

ウォークインクローゼットは、広さに応じて内部の収納配置を考えると使いやすくなりますよ。さらに、便利なグッズやテクニックを利用すれば、より機能的なスペースになります。

情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加

目次

ウォークインクローゼットを賢く使おう!

ウォークインクローゼットとは、人が中に歩いて入れる小部屋のようなクローゼットです。洋服のほかにバッグや帽子などの小物もまとめて収納してしまえば、コーディネートを一度に見ることができるので、身支度がしやすいという特徴を持っています。注文住宅や分譲住宅に限らず、最近では賃貸物件にも設置されているケースが多く、納戸をウォークインクローゼットとして利用することもあります。

そんな魅力的なウォークインクローゼットですが、広過ぎてスペースを持て余したり、乱雑にものを詰め込んで使いにくくなったりと、どう使ったらよいのか分からないという人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、ウォークインクローゼットの活用の仕方が分からないという人へ、上手な活用方法をご紹介します。

衣服が掛けられているクローゼット
※イメージ写真
ウォークインクローゼットの形を知ろう

ウォークインクローゼットには、収納棚の配置によって4つの形に分けられます。形によって通路幅や収納量が変わってくるため、自分に合ったものを選べるとよいですね。これから住む家や、今住んでいる家にウォークインクローゼットがある人は、特徴を把握してベストな活用法を考えましょう。

服を合わせる女性
※イメージ写真

[ 1 ] Ⅰ型
壁面の片側1面のみに収納棚を配置したタイプで、廊下のように細長いスペースでウォークインクローゼットを作りたい場合や、通路幅を広く取りたい場合におすすめです。ほかのタイプよりも壁面に設置する収納棚の数が減ってしまうため、収納量は少なくなる傾向にありますが、通路のスペースが取れるので動きやすく、服もスムーズに取り出せます。収納グッズを活用して、収納量が増やせるように工夫をするとよいですよ。

右だけ収納棚
※イメージ写真

[ 2 ] Ⅱ型
向かい合った壁面の2面にそれぞれ収納棚を配置したタイプで、室内が比較的広く、通路スペースを十分に確保できる場合におすすめです。2か所にドアを設置して通り抜けられるようにすると「ウォークスルークローゼット」になります。Ⅰ型と比べて収納棚が多く、収納力があるので、衣類が多い人や、2人で使い分けるのにもおすすめです。通路が狭く圧迫感を感じる場合は、ハンガーパイプの収納を低くするとよいでしょう。

両側に収納棚
※イメージ写真

[ 3 ] L字型
隣り合った壁面の2面にそれぞれ収納棚を配置したタイプで、細長い形の室内におすすめです。全体が見やすくスペースを有効に使えますが、角の重なる部分にデッドスペースができてしまうため注意しましょう。たとえば、デッドスペースには出し入れの少ないものを置くといったように、うまく活用すると収納力がアップしてよいですよ。

L字型に棚のある収納
※イメージ写真

[ 4 ] コの字型
コの字型は、入口以外の壁面に収納棚を配置したタイプです。収納量は多めですが、L字型と同様に角の重なる部分にデッドスペースができてしまうため、こちらもデッドスペースをうまく活用すると収納力がアップします。

前と左右に囲まれる形の収納
※イメージ写真

広さに応じた理想の型
人間の動線を妨げないために必要な幅は60cm程度とされているため、ウォークインクローゼット内の通路の横幅は最低でも60cmは必要ということになります。

また、ハンガーの横幅は40~45cm程度です。そのため、掛けた服が壁やほかの服とぶつかって傷むのを防ぐためには、収納の奥行きにも余裕を持って、60cm程度設ける必要があるでしょう。広さに応じたウォークインクローゼットを考える場合の主な目安は以下の通りです。

●1.5畳の場合
1.5畳の場合、「Ⅰ型」「L字型」のいずれかがおすすめです。1.5畳は短辺が130cm程度ですので、Ⅰ型かL字型を選べば、通路として最低限必要である60~75cmのスペースを確保できます。

●2畳の場合
2畳の場合、入口の位置に応じて「Ⅱ型」「L字型」「コの字型」のいずれかがおすすめです。2畳はほぼ正方形(およそ180cm×180cm)です。入口が1辺の中央にある場合は、Ⅱ型かコの字型を選べば、通路の広さを確保しつつ、収納力も高い配置になります。入口が1辺の端にある場合は、L字型が使いやすいでしょう。

●3畳以上の場合
3畳以上のスペースに余裕がある場合、どのタイプであっても使いやすいです。コの字型にして収納部分の辺の長さを調節すれば、空いたスペースに全身鏡を置くことができますよ。また正面に窓があるなら、「Ⅱ型」の収納にして通気性を確保するのもおすすめです。さらに、洋服以外に季節外の布団を収納したい場合や、スーツケースを収納したい場合など、納戸を兼ねた使い方も可能です。

ハンガーに掛けられた衣服
※イメージ写真

上記で紹介した内容はあくまでも目安になります。通路が60cm以上確保できるか考えながら、持っている衣類や小物類の量、スペースの形状を考慮して、取り出しやすいベストな収納の配置を選んでくださいね。

●一畳の大きさに関する記事はこちら

一畳の大きさはどのくらい?引っ越し、家具購入に役立つ基礎知識

一畳の大きさについてや、引っ越しに役立つ基礎知識をご紹介しています。

収納前に知っておきたい3つの基本

収納力抜群のウォークインクローゼットですが、多く収納ができても、どこに何があるか分からなかったり、取り出しづらかったりすると意味がないですよね。そこでここからは、ウォークインクローゼットに美しく、そして見やすく使いやすくものを収納するための、基本となるポイントを3つご紹介します。

収納量はスペースの7〜8割
ウォークインクローゼットに収納するものの量は、収納スペースに対して7〜8割程度にすることが大切です。スペースに余裕を持たせることで収納してあるものが見えやすくなり、着たい服が取り出しやすくなります。

まず、手持ちのアイテムを見直し、適正量に合わせて数を整理することから始めましょう。新しい服を買ったら、その分古い服を手放したり、季節ごとにアイテムを見直すなど、ルール決めをすると適正量を維持しやすいですよ。

衣類の整理をする主婦
※イメージ写真

使用頻度に応じて定位置を決める
よく使うものは、手の届きやすい範囲に収納するのが収納の基本です。ウォークインクローゼットの空間を「上・中・下」に分けて、以下のように使用頻度ごとに収納するアイテムを決めましょう。

・上部(枕棚):使用頻度の低い軽めのもの(カバン、帽子、シーズンオフのものなど)
・中央(ハンガーラック):使用頻度の高いもの(普段着るスーツ、出番が多いアウターなど)
・下部(引き出し):使用頻度が高く、畳んで収納できるもの(下着類、ジーンズなど)

衣服が掛けられたクローゼット
※イメージ写真

一度着てまだ洗わない服の一時置き場を作るのもおすすめです。外出着に加え、ウールのコートやダウンコートなど、シーズン中のアウターは何度か続けて着るものですよね。未使用の服と混ぜないためにも、ウォークインクローゼット内に1度着た服を置いておくスペースを作っておくとよいですよ。

統一された収納グッズを使う
収納をきれいに見せるもうひとつのコツは、ハンガーや衣装ケースなどの収納アイテムを同じ素材や色に統一することです。素材や色が統一されていると、見た目が雑然とならず、洗練された印象になりますよ。

●収納グッズの選び方に関する記事はこちら

クローゼットを快適に!衣装ケースの選び方と収納術

収納ケースの種類や入れるものなどについて詳しくご紹介しています。

収納されていない洋服
※イメージ写真
アイテム別収納術[ 1 ] 洋服

ウォークインクローゼットの収納の基本を押さえたら、いよいよ洋服を収納していきましょう。洋服は、「掛ける収納」と「畳む収納」の2種類に分けて収納するのがポイントです。「掛ける収納」と「畳む収納」、何をどちらに振り分ければよいのか、具体的に紹介しましょう。

掛ける収納
掛ける収納は「使用頻度が高い服」と「畳みジワを付けたくない服」におすすめです。また、丈の長いワンピースや、チェストに入りきらない厚手のアウターも掛ける収納が向いているでしょう。

掛けて収納する際は、ハンガーを統一し、洋服の長さをできるだけそろえて並べると、ラック下のスペースを活用しやすくなります。ほかにも、衣類の種類別に分けたり、カラー別に分けてグラデーションをつけたりしても、きれいに見えますよ。空いた所には小物を置くのもよいでしょう。

カラフルなシャツ
※イメージ写真

畳む収納
畳む収納には、ニットのように畳みジワが付きにくいものに加え、Tシャツや下着などのように多少のシワがついても問題のない服が適しています。畳んで収納するほうが、掛けて収納するよりも省スペースで収納できます。そのため、畳めるものは畳んで収納すると、スペースが活用できておすすめです。

たたむ服の収納
※イメージ写真

ズボンや下着、靴下など、アイテム別の畳み方は以下の記事で分かりやすく動画とともに紹介しています。

●衣類の畳み方に関する記事はこちら

意外と困るズボンの収納!そのノウハウとは?

こちらの記事では、ズボンの上手な収納方法についてご紹介しています。

下着の種類別収納方法をご紹介

下着の収納方法を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

靴下収納のポイントや適正量をご紹介

こちらの記事では、靴下の整理・分類のコツをご紹介します。

洋服収納のおすすめグッズ
「掛ける収納」と「畳む収納」へ分けて衣類を収納するときに、それぞれで使える収納グッズやその選び方をご紹介します。

収納ケースを選ぶ夫婦
※イメージ写真

●掛ける収納のおすすめグッズ
掛けて収納をする際には、場所を取らないスリムタイプのハンガーを使うのがおすすめです。ハンガーの厚みがなくなる分、収納力がアップします。また、リングハンガーと呼ばれる、リングがつながった形のハンガーを使うことで、ネクタイやストールなどの小物を複数個同時に掛けることができる収納グッズもあります。 加えて、突っ張り棒を利用してクローゼットのハンガーラックを上下2段にし、トップスとボトムスに分けて収納すると、コーディネートを組みやすく便利になります。

ウッドリングハンガー
※イメージ写真

●畳む収納のおすすめグッズ
ハンガーラック下の空きスペースを利用して衣装ケースやチェストを置くと、クローゼット内の空間を無駄なく利用できます。このとき、吊り下げた服の下にできる空きスペースに合った衣装ケースやチェストを用意するのがポイントです。

衣装ケースだと、1段ごとに購入できるので、空きスペースに合わせて高さを調整しやすいですよ。蓋付きではなく引出しタイプのものを選ぶことで、衣装ケースをいちいち動かさずに出し入れできます。さらに衣装ケースやチェストの引き出しにラベリングをして、中身が分かるようにすると便利です。しまうときも出すときもどこが定位置かすぐに分かるので、きれいな状態を維持しやすくなります。

衣装ケースに入っている服
※イメージ写真

ハンガーラックに空きスペースがある場合は、吊り下げ式のポケットを使うのがおすすめです。引き出しを開け閉めすることなく、アイテムをしまえるので、衣装ケースやチェストよりも取り出しやすく収納もしやすくなります。中身も一目で見ることができるので便利ですよ。

ハンガーやラベル、収納ポケットなどのグッズは、100円均一ショップでも手に入れることができます。収納グッズのテーマカラーを決めて、統一感のあるきれいなウォークインクローゼットを目指してみてはいかがでしょうか?

アイテム別収納術[ 2 ] カバン・帽子・ベルト

収納量が多いウォークインクローゼット。どうせならカバンや帽子などの小物類もまとめて収納したいですよね。しかし、カバンや帽子は形崩れをしてしまったり、ベルトはごちゃごちゃしてしまったりと、収納の仕方に悩むかもしれません。

小物を収納するときは、グッズを活用することがポイントです。ここでは、ウォークインクローゼットに小物を収納する際の収納方法やグッズの活用方法をご紹介していきます。

衣類が掛けられたクローゼット
※イメージ写真

カバンの収納
毎日取り替えることが少ないカバンは、クローゼット上部の枕棚や棚板に収納するのがおすすめです。型崩れを防ぐために、ブックエンドで立てて収納したり、ファイルボックスに1つずつ入れて収納したりするのがよいでしょう。立てて収納することで、スペースが有効利用できます。また、転倒防止になり、ほかのカバンを出し入れする際も邪魔になりません。

カバンのなかでも使用頻度が高いものや大きめのものは、ハンガーラックに掛けておくと取り出しやすく便利ですよ。

●カバンの収納に関する記事はこちら

カバン(バッグ)はどうやって収納する?

こちらの記事では、カバンや帽子の収納についてわかりやすくご紹介しています。

さまざまな色のカバン
※イメージ写真

帽子の収納
帽子の収納は、引き出し式の収納ボックスやかごに入れて型崩れしないようにするのがコツです。似た形状の帽子は、まとめて重ねて収納してもよいでしょう。収納場所は、使用頻度が少ないのであれば、枕棚がおすすめです。

また、ウォークインクローゼット内の空いている壁にハンガーフックを取り付けて、帽子を掛けて収納するのも見やすく、取りやすくてよいですよ。

●帽子の収納に関する記事はこちら

帽子収納をスッキリと!簡単でおしゃれな収納アイデアをご紹介

どこに保管するか悩む帽子の収納方法について詳しくご紹介します。

型崩れした帽子
※イメージ写真

ベルトの収納
ベルトは、ハンガーラックやポールに掛けるか、S字フックで吊るすと取り出しやすいでしょう。ただし、掛けるスペースがない場合やあまり使わないベルトがある場合は、コンパクトに巻いて収納ボックスへ入れて収納するのがおすすめです。この際、ボックス内に小さい仕切りを作っておくと、ほかのベルトと絡まずおしゃれに収納できます。一緒に使うものはまとめておくのが収納の基本ですので、収納ボックスは、ボトムスの近くに置きましょう。

●ベルトの収納に関する記事はこちら

ベルトの収納方法は?すぐに真似できる収納術やおすすめのアイテムを紹介!

こちらの記事では、DIYで便利になるベルト収納術をご紹介しています。

茶色の革ベルト
※イメージ写真
アイテム別収納術[ 3 ] 布団・スーツケース

ウォークインクローゼットにデッドスペースがあるなら、頻繁に出し入れしない布団やスーツケースを収納するチャンスです。

L字型やコの字型の配置にした場合、角にデッドスペースが生まれていませんか?天袋や枕棚はスペースを使いきれていますか?これらのスペースには、普段はあまり使わない来客用の布団やスーツケースなど、大きいものを収納しましょう。

しまう際には中身が見える収納ケースに入れ、高い所に置く場合は取っ手のあるものを選ぶとよいでしょう。収納棚の奥が空いている場合は、可動式のチェストを使用したり、収納ケースをキャスター付きの板に乗せたりすることで、奥にものを収納しても取り出しやすくできますよ。

●キャスター付き収納に関する記事はこちら

キャスター(小さい車輪)付き収納を活かして、片付けや掃除をもっと便利に!

キャスターが付いた収納道具の使い方やDIYの方法をご紹介しています。

●布団の収納に関する記事はこちら

クローゼットに布団を収納する方法

この記事では、置き場のない布団をクローゼットに収納する方法をご紹介します。

押入れ内の布団
※イメージ写真
湿気対策も忘れずに!

空気の通り道が少ないウォークインクローゼットは、そのままにしていると湿気がこもりがちに。湿気が原因で服が虫に食われたり、カビが出たりしないよう、きちんと対策しておきましょう。

横長の窓
※イメージ写真

簡単な湿気対策としては換気がおすすめです。天気のよい日の午前中に窓や扉を開けて数時間換気を行いましょう。特に湿気が気になるときは、ウォークインクローゼットに向かって扇風機を回すのもおすすめです。

除湿剤や防虫剤も効果的です。十分な効果を得られるように、適正量と期限切れをしっかりチェックすることが大切ですよ。ウォークインクローゼットは普段着が入っていますので、出してすぐ着られるように無臭タイプのものを選ぶとよいでしょう。

ウォークインクローゼットの収納術をご紹介してきましたが、いかがでしたか?表からは見えないウォークインクローゼットですが、機能的で美しい空間になれば、暮らしが楽しく豊かになるでしょう。収納のコツとアイデアを活用してお気に入りのウォークインクローゼットにしましょう!

●併せて知っておきたい記事はこちら

ファミリークローゼットで、家族のものをまとめよう!メリットと注意点を解説

ファミリークローゼットのメリットや注意点についてご紹介しています。

情報提供:整理収納アドバイザー 今井 知加

薬剤師・整理収納アドバイザー2級認定講師・企業内整理収納マネージャー。整理収納の理論に脳科学を活用した独自のメソッドで「片付け力」を身に付ける方法を、スクールやメディアで発信。家事を効率化して、自分の時間や家族との時間を充実させる方法をご案内。
HP:http://yutorijikan.blog.jp/