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Question

「マンション」「一戸建て」、家を購入するならどっちがおすすめ?

子どもが成長し、今住んでいる賃貸の家が手狭になってきました。そろそろマイホームを持とうと考えているのですが、購入するならマンションがよいのか、一戸建てがよいのか分からず、迷っています。私たちに向いているのはどちらでしょうか?

Answer

マンションと一戸建てには、それぞれによいところがあるため、自分の今の状況や将来の暮らしをベースに優先条件を考えてから検討するのがおすすめです。住み心地、物件にかかる費用、資産価値など、何を優先させたいかで向いている住まいが見えてきますよ。

情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

目次

マンションと一戸建て、どっちがよいの?

「そろそろマイホームが欲しい!」と検討を始めるとき、マンションか一戸建て、どちらを購入するのがよいのか迷う人は多いのではないでしょうか?交通の便や安全性、物件価格など比較検討したい項目は多数存在します。

しかし、マンションにも一戸建てにもそれぞれにメリットや注意点があるため、「絶対にマンションがよい!」や「間違いなく一戸建て!」と断言することはできません。

そこで、今回はマンションと一戸建てのそれぞれのメリットや注意点を細かくご紹介します。住まいの購入にあたりどちらにするかで迷っている人は、ぜひ自分の状況と各ポイントを照らし合わせ、自分にとってベストなのはどちらなのかを選ぶ参考にしてくださいね。

マンション群と一戸建て群の模型
※イメージ写真
住み心地で比較したら?

マイホームはこれから先、数年・数十年にわたって生活の拠点となる場所なので、住み心地は非常に重要な判断基準の1つです。心地のいい暮らしをするには家の中の環境だけでなく、家の周囲の環境や交通機関を利用する際の利便性なども考慮して考える必要があります。以下ではよい住み心地に必要な5つのポイントについて、マンションと一戸建てを比較してご紹介します。

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駅からの距離
一般的に、マンションは駅の近辺に、一戸建ては駅から少し離れた静かな場所に建てられます。その理由の1つには、通常、駅周辺は容積率(敷地面積に対する建物の延床面積の割合)が高く指定されており、マンションのような高層建築物が建てやすい場所が多いことがあげられます。毎日電車を使って通勤・通学をすることが想定される場合、駅からの距離は多くの人が重要視するポイントの1つです。マイホームはなるべく駅に近いほうが体も楽ですし、忙しい朝も時間に余裕が生まれます。

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家事動線
マンションの場合、ほとんどの部屋はワンフロアで構成されており、2階建て以上の一戸建てに比べて、家事動線がシンプルに整備されている傾向にあります。家事動線とは、キッチンと洗濯機置き場の間といった、家事をする際に動く動線のことです。マンションの場合、室内にほぼ段差がなく、家事をする際の移動もコンパクトに収めることができる物件が多くあります。

一方、2階建て以上の一戸建ての場合、家事をするたびに上り下りを行う手間がかかるかもしれません。そのため、老後の暮らしを考える人の多くは、なるべく段差や障害物が少ないフラットな空間のほうを好む傾向です。ただし、マンションに比べて一戸建てはリフォームやリノベーションがしやすいので、生活スタイルの変化に合わせて間取りを変えることも選択肢に含めることができます。

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騒音
マンションの場合、同じ建物内でほかの住人が暮らしているため、自分たち以外の生活音を完全に排除するのは難しいと考えられます。上階の人の足音や、共用の廊下で子どもの騒ぐ声が気になってしまうこともあるでしょう。また、自分自身も部屋で自由に子どもを遊ばせたり、楽器を弾いたりすることが難しい場合があります。

一戸建ての場合、家の中を子どもが走り回っても近所迷惑になる心配は少ないでしょう。しかし、一戸建ては家の外につながるドアや窓が多いため、外から騒音が入ってくることはあります。
騒音に関しては、自分と家族の家での過ごし方を基準にマンションと一戸建てのどちらがよいか考えてみるとよいでしょう。

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安全性
マンションの場合、オートロックや監視カメラが設置されたセキュリティの高い物件が多くあります。また、ほかの住人や常駐する管理人などがいて人目が多いことも、空き巣・放火といった犯罪の抑止につながっています。さらに、高層階になると空き巣が侵入しにくくなるため、セキュリティは自然と高まります。

一戸建ての場合は、オートロック・監視カメラといった防犯設備を自分で設置管理する必要があるでしょう。ただし、プライバシーの面では、一戸建てのように独立して存在する建物での生活のほうが人目を気にすることが少なくなる場合があります。

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ペット
分譲マンションではペットの種類や大きさ、飼育頭数が制限されていたり、場合によっては飼育できなかったりするマンションもあります。その理由には、鳴き声による隣人トラブルの防止や、動物アレルギーの住人への配慮などが挙げられます。ペット可の分譲マンションでは、ペットの種類・数を細かく規定した「ペット飼育細則」のような特別なルールが存在することが多いです。

一戸建ての場合はこのようなルール・規則がない場合が多く、自由にペットとの暮らしを満喫することができます。

お金で比較したら?

不動産を購入するとき、お金の面はもちろん気になりますよね。マンションと一戸建てはどれくらいの金額で手に入るのかだけでなく、住み続けるにはどれくらい費用がかかるのかも重要な観点です。以下ではマンションまたは一戸建てを購入する際にかかる費用と、その後の維持費、支払わなければいけない税金についてご紹介します。

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物件価格
首都圏の平均価格でみると、2022年(1~9月)の新築マンションの平均価格は6260万円に対して、新築一戸建ての平均価格は5321万円と、マンションのほうが高額です。※1しかし、エリアによっては、もう少し安い価格帯で購入できる地域もあります。そのため、希望するエリアのマンションと一戸建ての相場を調べてみるとよいでしょう。

維持費
マンションでも一戸建てでも、購入した後も住み続けるためには維持費が発生します。マンションであれば、管理費や修繕積立金、駐車場代も加わります。そして、これらの費用はランニングコストとして毎月の支払いが必要となります。

管理費はマンションの住民が使うゴミ置き場や廊下の清掃、植物の管理、エレベーターのメンテナンスなどに使われます。月々1万5000円ほどかかるのが一般的な目安です。また、修繕積立金は建物の老朽化対策のための費用で、配管設備の管理や外壁の塗り替えなどに使われます。こちらは、月々1万円ほどかかるのが一般的な目安です。また、マンションの駐車場を契約した場合、首都圏であれば月々数千円~数万円ほどかかるでしょう。なお、管理費や修繕積立金は、使用の有無に関わらず返金されません。

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一戸建ては毎月維持費がかかるわけではありませんが、必要に応じてまとまった額のお金がかかることがあります。たとえば、外壁塗装の費用はその1つで、一般的には70~100万円ほどかかります。そのため、自分自身で事前にある程度の費用を用意しておく必要があります。

税金
マンションや一戸建てを所有していると、その土地や建物に対して毎年固定資産税がかかります。そして、マンションと一戸建てではそれぞれ土地と建物にかかる税金の額が異なります。

土地にかかる税金については、一戸建てのほうが高くなることもあります。マンションの購入者は建物全体の敷地面積のうち、自分が住んでいる部屋の面積を建物全体の面積で割った共有持分だけを保有している状態です。保有している土地の面積はマンションのほうが少ないことが多いので、土地にかかる税金は一戸建てよりも低くなる傾向はあります。

一方、建物にかかる税金は、マンションのほうが高くなる傾向にあります。マンションの多くは鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のものが多く、一戸建ての木造と比較すると建物評価額が高くなるためです。ただし、2024年3月31日までに建てられた新築で3階以上のマンションならば、5年間は建物の固定資産税が半分になる優遇措置があります。また、一戸建ても同じような優遇措置がありますが、新築から3年間です。

中古で販売されている物件であれば、担当の不動産会社に固定資産税を確認することができる場合があります。購入を検討している場合は、確認してみましょう。

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資産価値で比較したら?

マンションも一戸建ても、建ててから年数がたつと資産価値は下がっていくのが一般的です。ただし、土地の資産価値は下がりにくいといわれています。次は、マンションと一戸建ての資産価値を、「耐用年数」と「売却のしやすさ」という2つの観点から比較してみましょう。

耐用年数が長いのはどちら?
耐用年数とは、建物が持ちこたえられる寿命のことです。耐用年数には、「物理的耐用年数」と「経済的耐用年数」、「法定耐用年数」の3種類があります。

●物理的耐用年数
物理的耐用年数とは、実際に建物が朽ち果てるまでの年数のことです。近年の建築物の物理的耐用年数は100年ともされています。

●経済的耐用年数
経済的耐用年数とは、建物に経済価値が生じている期間のことです。一戸建てなら30~35年程度、マンションなら40~50年程度になります。

●法定耐用年数
法定耐用年数とは、建物の減価償却費が計上される期間のことです。木造なら22年、鉄筋コンクリート造なら47年となります。

木造一戸建ての場合、経済的耐用年数は30~35年程度ですが、最近の一戸建てには経済的耐用年数が長い「認定長期優良住宅」があります。また、一戸建ての場合、建物の経済的耐用年数を超えても、取り壊して更地にして売ることができます。さらに将来の建て替えもしやすいことから、次世代も使える資産として有利という見方もできるでしょう。

一方で、鉄筋コンクリート造のマンションの経済的耐用年数は40~50年程度とされています。経済的耐用年数は一戸建てより長いので、資産価値の下がり方はゆるやかです。また、木造一戸建てと比較すると、新築当初の資産価値は高くなります。建築費は、木造よりも鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のほうが高いため、同じ面積であればマンションのほうが自然と資産価値が高くなります。

売却しやすいのはどちら?
経済的耐用年数以内の物件を売却する場合、一戸建てよりマンションのほうが比較的、購入時の価格に近い価格で売却できる傾向にあるとされています。これは、前述した通り、一戸建てよりマンションのほうが建物の価値の下がり方がゆるやかで、高い価値を長く維持できるためです。そのほかにも、立地のよい物件が多いという理由もあります。立地によっては、購入時の価格より高く売れることもあるため、購入する場合はなるべく立地の観点から駅から近く利便性の高い物件を選ぶとよいでしょう。

一方、一戸建ても駅から近いと売れやすくなりますが、利便性だけでなく「静か」「周囲に一戸建てが多い」といった環境のよさも重視されるのが特徴です。そのほかの特徴として、築年数が非常に古くなった場合、一戸建ては更地にして売ることができるといった点もあります。マンションの場合は、自分の意思だけでは取り壊すことができないため、非常に古い物件になると売却しにくくなります。

ただし、資産価値は立地による部分も大きいため、マンションが高い、一戸建てが高いなど一概にはいい切れません。

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資産価値とは?価値が下がりにくい不動産の見極め方を解説
資産価値とは?価値が下がりにくい不動産の見極め方を解説

資産価値の算出方法や資産価値が高いマンションや戸建てのポイントをご紹介します。

住宅模型とグラフと虫眼鏡
※イメージ写真
マンション・一戸建て、どんなタイプの人におすすめ?

これまで、住み心地や費用、資産価値などさまざまな側面からマンションと一戸建ての特徴を見てきました。ここでは、前述した特徴を踏まえてどのような人がマンションに向いているのか、あるいは一戸建てに向いているのかをご紹介します。

利便性やセキュリティを重視→マンションがおすすめ!
前述してきたように、マンションには、駅から近い場所に建てられることが多かったり、オートロックや監視カメラなどのセキュリティが充実しているといったメリットがあります。一方で、ほかの人も同じ建物に住んでいるため音が気になったり、毎月管理費や修繕積立金などの維持費が発生したりするという注意点があります。そのため、マンションには次のような人が向いているでしょう。

・利便性を重視する人
・眺望のよさを求めている人
・メンテナンスをラクにしたい人
・防犯や防災などを重視する人
・バリアフリーの家に住みたい人
・ゴミ捨て場の掃除当番や回覧板の回付といった、自治会の仕事が面倒な人  など

庭や収納量を確保したい→一戸建てがおすすめ!
一戸建ては主に、駅から少し離れた静かな場所に建てられます。また、マンションの場合は周りの住戸の生活音や声が気になる場合がありますが、一戸建てはそうした困りごとが起こりにくいといえます。逆に、自分の部屋で子どもが走り回ったり大声をあげたりして近所迷惑になる心配も少ないでしょう。一方で、駅から少し離れた場所になるので、通勤・通学に時間がかかってしまったり、オートロックや監視カメラなどの設置は自分でする必要があったりするなどの注意点もあります。上記のような特徴を踏まえると、一戸建ては次のような人に向いているでしょう。

・庭が欲しい人
・プライバシーを重視したい人
・家族が多く、住まいに広さが必要な人
・小さい子どもがいて騒音を気にする人
・管理費、修繕積立金などの毎月のコストを抑えたい人
・サーフィンやスノーボードなど大きいサイズの趣味の道具があり、収納量を確保したい人 など

一戸建てとマンションの住宅模型とグラフ
※イメージ写真
自分にとっての優先条件が決め手!

マンションと一戸建ての比較をしてきましたが、両者ともに一長一短がありました。新たな住まいの購入を本格的に検討していて、マンションと一戸建てで迷っているという人は、まず自分にとっての優先条件を決めて検討してみるのがおすすめです。

たとえば、落ち着いて暮らせる環境を求める人は「住み心地」、安心して暮らせる環境を求める人は「セキュリティ」、現在の悩みや将来気になることから優先順位を導くのもよいかもしれません。ほかにも、自分の年齢、ライフスタイルやライフプランも考慮して住まいを検討するとよいでしょう。

自分の人生のタイミングによっては、一戸建てからマンションへと買い替えることもあります。たとえば、子育てを行っている間は郊外の一戸建てに住み、子どもが独立したら駅に近く利便性の高いマンションへ移る、といったライフプランが考えられます。将来的に売却して住み替えを考える場合は、「売りやすさ」を優先して考えるのもよいでしょう。

マイホームを購入する際は、このようにさまざまな視点から比較検討し、悔いのない決断をしましょう!
もし、どうしても決められない場合は、住まいのプロである不動産会社に相談してみるのもおすすめです。今後のライフプランやマネープランを考慮した総合的なアドバイスをもらうことができます。

長谷工アーベストの住まいアドバイザーなら、住まい探しや購入に関する悩みを無料でサポートします。要望に合った住まいのご紹介はもちろん、予算や購入までの流れに関する疑問なども気軽に相談することができますよ。

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一戸建てとマンションで悩むカップル
※イメージ写真

※1出典:株式会社長谷工アーベスト「Mansion Market Research(2022.11 特集レポート〔首都圏版〕)」
(最終確認日:2023年2月6日)

情報提供:不動産鑑定士 竹内 英二

株式会社グロープロフィット代表取締役。不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、公認不動産コンサルティングマスター、相続対策専門士、不動産キャリアパーソン、中小企業診断士。不動産の専門家として、不動産鑑定やコンテンツのライティングを行う。

HP:https://grow-profit.net/