収納ガイド

2018.02.15

Question

いよいよ片づけ実践!場所別の収納アイディア

主人や子どもたちが使ったモノを元に戻しません。缶切りやボールペンなどがあらぬ場所から発見されることも多く、毎日が宝探し状態です。効果的な収納場所を決めたいのですが、どこから手を付けたらよいでしょうか。

Answer

片づけエリアを決めて、まずは「短時間」「小スペース」から始めることで効果を実感しながら進めましょう。

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

「今日は片づけをするぞ!」と意気込んでみても、いざ片づけようとすると「どこから始めたらいいのかわからない」、「一度全部出してしまうと元に戻せなくなるのでは…」と考えてしまって手が付けられないということ、ありませんか?

リビングやダイニングなど人が集まる場所は、多種多様なモノが混在しているので何となく片づけだすと、あっちもこっちも中途半端になり、気がつけば散らかってしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか?

片づけには手順や押さえておく「ポイント」があります。まずは、片づけるエリアと時間を決めて、無理のない範囲から始めてみましょう。「今日はリビングのチェストの引き出しを1時間で片づけてみよう!」などといった具体的な目標を決めます。エリアを決めること、つまり「場所別」の片づけ方法により、短時間でグッと使い勝手がよくなるのです。実際の効果を感じることが、次の片づけへのステップになります。

それぞれのライフスタイルに当てはめながら楽しく片づけを進めるために、場所別の片づけ方法で快適な住まいに整えましょう。

場所別の片づけとは

日々の暮らしの中で常にスッキリしたお部屋にしたい、また家事の負担を考えるとお掃除をラクにしたいという希望はみなさんお持ちだと思います。ただし掃除をするためには、まず片づけないといけない…。片づけは大変だし、なかなか重たい腰が上がらないのも事実。

そこで気になる所をあちこち片づけるのではなく、場所別に片づけを進めることで以下のようなメリットが得られます。

場所別に片づけを進めるメリット
[ 1 ] 1ヶ所片づけが完了することによって満足感を得やすい
場所を限定して片づけることで、その場所が使いやすく変化する様子が体感できて気持ちが前向きになります。片づけは苦手という方でも、まずは1ヶ所完了することで「私でもできた!」という自信につながります。片づけの効果を実感することはとても大切なんですよ!なお、ビフォー・アフターの写真を撮っておくと、さらに片づけの効果を感じることができます。

[ 2 ] 「他の部屋も片づけたい」という相乗効果
片づけることによって整った空間が生まれると、反対に散らかっている場所がとても気になってきます。場所ごとに無理なく進めることによって、1ヶ所づつ完結させる。それにより「他の部屋も片づけたい」という相乗効果が生まれます。

[ 3 ] 難しく考えない!片づけの基本を知ることで場所別の片づけはできる!
「広い区間は仕切る」「細かいモノはまとめる」「使う場所の近くにしまう」といった片づけの基本を空間とモノの量に合わせて行います。暮らしの中でモノがどこにあれば使いやすいかを想像しながら、住まいに合わせた片づけ方を見つけることができますよ!

場所別片づけが向いているタイプ
エリアを決めて、場所別に片づけることは、以下のようなケースの方に特におすすめです。ご自身が以下に当てはまる方は、1ヶ所エリアを決めて片づけにチャレンジしてみましょう!

[ 1 ] 時間をかけても見直したい
モノが増え蓄積されると現状に戻すまでにとても時間がかかります。お掃除も汚れをためてしまうと落としにくくなりますよね。片づけも一緒です。早く片づけたい!と、焦る気持ちで短時間で片づけようとすると、一時的に片づいた・とりあえず見た目が整ったというパターンが多くなります。

解決には、空間全体を捉えて、なぜモノがたまったのか?・どうすれば元に戻しやすくなるのか?」という原因を探り、「その場所にどのような収納があればいいのか?」という収納計画を立てて片づけることが必要です。モノを捨てて減らせば短時間で片づいたように感じますが、モノと向き合い、計画を立てて片づけるとなると、やはり時間を要します。そしてそれには気力も必要です!!時間に余裕がある時に、じっくり場所別に片づけをすることをおすすめします。

[ 2 ] 同じ場所ばかりリバウンドしてしまう、片づけてもすぐ散らかる
おしゃれな収納が載っている本や雑誌を読んで真似して片づけてみたけれど、すぐに散らかってしまう・片づけても片づけてもリバウンドしてしまうことってありますよね。

どんなに収納グッズを真似して片づけてみても、自身や家族のライフスタイル・性格に合っていなければ維持はできず、「散らかる」「リバウンドしてしまう」方向に傾いてしまいます。まずは自分にあった「片づけの仕組み」を、小さなエリアから作ってみましょう。自分に合った収納法をマスターすれば、少しずつ空間全体を片づけられるようになり、さらにスピードアップできます。

[ 3 ] いつも家の中で探し物をしている
片づけの方法は誰も教えてくれないし、ライフスタイルも日々変化するもの。だけど毎日スッキリしたお家で過ごしたい!と願うのがみなさんの本音でしょう。

どうやって片づけたらいいか分からないという悩みをもつ方に共通するのは、何となく置いた・大きさがぴったりだったから収納したなど、収納場所の使い方や目的を考えずにモノを配置してしまうことにより、いざという時にモノがない!と探し物ばかりしているパターンがあります。

単純に収納と一言で言っても、キッチンには、調理台・食器棚・パントリー(食品庫)などがあり、収納するモノも調理道具・食器・食品などたくさんのアイテムがあります。

何となく調理台の上のモノを適当にしまう(押し込む・捨てる)など、一時的に片づけても、そもそものモノの配置や場所の使い方を考えずにいると、またモノが増える度にそれらの行き先に困って適当にしまってしまうことになり、探し物・無駄買い・ロスが増える一方です。

「どこで」「何をするか」によってしまう場所が決まり、一度決めた場所に「戻す」ことができれば簡単なルールでその維持ができます。各場所により収納のポイントを押さえ、エリア全体を見直すことができれば、モノの使いやすさを引き出せます。

片づけを始める前に

片づけを成功させるために知っておきたいステップがあります。それは、整理→収納→整頓という手順があることです。

・整理:必要なモノと不要なモノを区別し、不要なモノを取り除くこと
・収納:整理をして必要なモノを使いやすく収めること
・整頓:使ったモノを元に戻すこと

この基本のステップに合わせて、エリアごとの片づけを進めましょう!

場所別収納事例

お家は、リビンク・キッチン・洗面所・玄関・押入れなどで構成されており、場所によって目的や過ごし方が違います。場所ごとに目的や過ごし方が違うということは、収納方法や収納の定位置、収納グッズの使い方も変わってくるということです。それでは具体的にエリアに分けて、場所別の収納方法をご紹介しましょう。

場所別のカテゴリー紹介
[ 1 ] キッチン:同じ用途のモノが集まるから片づけやすい!まずはここからスタート!
キッチンは細かいモノが多いのですが、実は用途別にまとめることができます。食品には期限があり整理もしやすいので、最初に手をつける場所として最適です。中でも最も片づけが簡単な場所である冷蔵庫からスタートし、常温保存食品→調味料→調理器具→食器という順番でステップアップしながら片づけるのがおすすめ。

最初に、片づけるエリアにあるモノを全て出し、整理を行います。その際、不要なモノ・使っていないモノは処分します。必要なモノがわかれば、どのくらいのモノを収めるのかが判明するので、それに合った収納グッズを準備しましょう。収納スペースには限りがありますので、場所を仕切るためのグッズを用意してモノを分類します。

次に調理台は水まわり・火のまわりでエリアを分けます。水まわりで使う鍋・ざる・ボウル・洗剤などはシンク下に…というように使うモノを適切な場所へ収納することにより、使い勝手を良くします。シンク下やコンロ下の広い空間は縦に仕切って考えましょう。かごやファイルケースなどの収納グッズを使い、立てて収納することでモノが重ならず、探しやすくなりますよ。

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[ 2 ] リビング:目的ごとに部屋をゾーン分けすると、どこに何をしまえばいいかわかりやすい!
リビングはキッチンと違い、広いスペースに多種多様なモノが混在しています。テレビを見たり、ソファーでくつろいだりと目的も多様。家族が自由に使うので、散らからないためには「収納の仕組みづくり」が重要です。

まずは家具の配置を含めて、部屋をざっくりゾーン分けします。リビングではくつろぐ・遊ぶ・学習など、目的を明確にします。そして「くつろぎゾーン」「学習ゾーン」など場所ごとに必要なモノの配置を考えます。家族の動きを見て、誰が・どこで・何をしているかよく観察してみましょう。

モノが帰る定位置さえ決まっていれば、後は元に戻すだけ。これまで散らかっていたリビングでも、今後はスッキリした空間を維持できますよ。

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[ 3 ] 洗面所:収納グッズを上手く使って、作り付けスペースをフル活用!
洗面台の下や洗濯機まわりには、洗剤や掃除用品、ドライヤー等ヘアケア用品・化粧品などたくさんのアイテムを収めることになります。また、洗面所にタオルや下着などのリネン類も収納すると便利です。

限られたエリアにたくさんのアイテムを収納する際は、まずアイテムごとに分けることからスタートします。そして、グループ分けができれば、そのグループを崩さないように収納グッズに収めましょう。この収納グッズ選びのポイントは、

・幅・奥行き・高さを考え、空間を仕切って使う
・細かなモノは仕切りの動く収納グッズなどを使う

ということです。つい忘れがちですが、サイズをしっかり合わせることも肝心です。

大切なのは「スペース×モノのバランス」。自分の家の収納スペースに入る量を見定め、カゴ等を使うことで枠を決め、そのカゴに入る量が適正量とします。消耗品もストック管理がしやすいようにして、毎日使うモノが使いやすい片づけの仕組みを作りましょう。

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[ 4 ] 玄関:家の顔とも言われる玄関。よく使う靴の優先順位を考えて、靴の配置を工夫しましょう!
シューズボックスは靴を並べる順番が使いやすさの決め手となります。棚ごとに人物別収納し、最上段はシーズンオフ物、上段は夫、中段は妻、下段は子ども…などといった簡単なルールを決めておきましょう。棚板が可変できるタイプであれば、高さも調節すると収納力がアップしますよ!

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出しやすく使いやすい収納を心がけて

エリアを決めて片づけていると、ついつい視野が狭くなってしまうこともあります。例えば「文具のエリア」と決めて片づけて収納もきっちりと作ったつもりでも、後から出てきたはさみやペンなどが収めきれずに一から作り直す…ということがあるのです。実際にモノが多いお宅では、色々な所から同じモノがいくつも出てくることがよくあります。

場所にとらわれずに見直すことも時には必要かもしれません。まずは取りかかりやすい「アイテム別編」などを参考にしてモノを減らし、モノの行き場所を決めてから片づけを始めるのもよいでしょう。家全体とモノの量を見計らって、エリアを分けると失敗せずに進められます。

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モノがあふれている人必見!アイテム別の収納アイディアとは?

毎日のことだからこそ、収納が整うと日々の生活がグッと快適になります。家族の生活をスムーズに維持するためには、出しやすく戻しやすい!・使うモノを使いやすく!ということを意識してみてください。まずは、「短時間」「小スペース」を心がけ、場所別の片づけに取り組みましょう!

情報提供:整理収納アドバイザー 角一 まり子

整理収納アドバイザー2級認定講師、ファイリングデザイナー2級。インブルーム株式会社にて多くのお客様のご自宅で整理収納サービスを行う。世代や環境に合わせ、様々な角度から「快適で暮らしやすく、そして美しい」空間づくりを提案。